英語会議の進め方ガイド|準備・進行・発言の型で乗り切る
英語会議は、多くの社会人にとってビジネス英語で最も高いハードルです。「議論についていけない」「言いたいことがあるのに発言できない」「自分が進行役になると固まる」——これらは英語力そのものより、会議という場面の構造を準備で攻略していないことが原因です。
英語会議は、行き当たりばったりで挑む場ではありません。準備・進行・フォローという3つのフェーズに分解し、それぞれで何をするかを型として持てば、同じ英語力でも会議での機能度は大きく変わります。本記事は、英語会議を構造で攻略するためのガイドです。
英語会議で困る3つの場面
まず、英語会議のどこでつまずくのかを切り分けます。困りごとは大きく3種類です。
- 聞き取れない:話の流れを見失い、議論に置いていかれる
- 発言できない:意見はあるのに、英語にして口に出すまでが遅れ、タイミングを逃す
- 進行できない:自分がファシリテーターになると、議事の舵取りができない
この3つは原因も対策も別物です。まとめて「英語力不足」と片づけず、自分がどこで止まっているかを特定することが攻略の出発点になります。
英語会議は3つのフェーズで攻略する
英語会議は、会議中だけの勝負ではありません。準備フェーズ・進行フェーズ・フォローフェーズの3段階で捉えると、会議前後の準備で勝率を上げられます。

- 準備フェーズ:アジェンダの確認、関連資料の事前読み込み、自分の発言内容の英語化。聞き取りの負荷は、事前に話題を把握しているだけで大きく下がる
- 進行フェーズ:会議中の聞き取り・発言・進行。型を持って臨む
- フォローフェーズ:議事録の作成、決定事項とアクションの確認・共有
英語力に自信がないうちは、特に準備フェーズに時間を割きます。会議中の即興性が要求される割合を、準備で減らす——これが現実的な攻略法です。
「聞き取れない」への対策
会議についていけない最大の原因は、語彙不足ではなく、ネイティブの自然な発話に含まれる音声変化(連結・脱落・弱形)を処理できないことです。一語一語はっきり発音された英語なら聞けるのに、会議のスピードになると崩れる——これは耳の問題です。
リスニングが伸び悩む構造的な原因は英語リスニングが伸びない原因で詳しく解説しています。会議前の準備としては、アジェンダと資料に事前に目を通し、話題と専門語彙を先に頭に入れておくことが即効性のある対策です。
「発言できない」への対策
発言できない人の多くは、意見がないのではなく、意見を英語の「型」に乗せる訓練をしていないだけです。
英語会議の発言は、PREP法(結論→理由→例→結論)という型に乗せれば、考えながらでも筋の通った発言ができます。同意・異論・提案・強調といった機能別の定型フレーズを持っておけば、議論への入り方に迷いません。具体的なフレーズは英語で意見を主張するフレーズ20選に、会議全体で使える表現は英語会議で即実践するフレーズ20選にまとめています。
型を覚えたうえで最後に必要になるのが、反射的に話し始める瞬発力です。「考えてから話す」状態では発言のタイミングを逃します。瞬発力の鍛え方は英語がとっさに出てこない原因と対策を参照してください。
「進行できない」への対策|ファシリテーションの型
自分がファシリテーターを務める会議は、一見ハードルが高そうですが、実は最も型で攻略しやすい場面です。会議の進行は流れが決まっているからです。

- 開始:参加への謝辞、アジェンダの提示、ゴールの共有
- 論点の提示:議題ごとに論点を切り出し、意見を募る
- 意見の交通整理:発言を促す、まとめる、脱線を戻す
- 合意形成:決定事項の確認
- クロージング:アクションアイテムと期限、次回の確認
各段階に対応する定型フレーズを用意しておけば、進行役は「型をなぞる」作業に近づきます。即興で言葉を探す場面を、構造で最小化できます。
英語会議の時系列フレーズ|開始から締めまで
会議は時間の流れが決まっています。流れに沿ったフレーズを持っておけば、進行役でも参加者でも迷いません。
開始する
- Thank you all for joining today.:本日はお集まりいただきありがとうございます
- Let’s get started.:始めましょう
- Today’s agenda has three items.:本日の議題は3つです
意見を述べる・賛成する・反対する
- In my opinion, we should prioritize this.:私の意見では、これを優先すべきです
- I completely agree with that.:その点には全面的に賛成です
- I see your point, but I have a concern.:おっしゃることは分かりますが、懸念があります
- Could I add one point?:一点付け加えてもよいですか
聞き返す・割り込む
- Sorry, could you repeat that?:すみません、もう一度お願いできますか
- Could you clarify what you mean?:どういう意味か明確にしていただけますか
- Sorry to interrupt, but I’d like to comment.:割り込んで恐縮ですが、一言よいですか
締める
- Let me summarize what we’ve decided.:決定事項を整理させてください
- The next step is to finalize the proposal.:次のステップは提案の確定です
- Let’s wrap up for today.:今日はここまでにしましょう
オンライン英語会議で使えるフレーズ
オンライン会議には、対面にはない固有のフレーズがあります。接続・音声・画面共有のトラブル対応は、型を知らないと固まりがちな場面です。
- Can everyone hear me?:全員聞こえていますか
- You’re on mute.:ミュートになっていますよ
- Sorry, you’re breaking up.:すみません、音声が途切れています
- Let me share my screen.:画面を共有します
- Can you see my screen?:画面は見えていますか
- I’ll drop the link in the chat.:チャットにリンクを貼ります
- Could you turn on your camera?:カメラをオンにしていただけますか
「会議」を表す英語|meeting・conference・session の使い分け
英語で「会議」を表す語は複数あり、規模と性質で使い分けます。
- meeting:最も一般的。社内外を問わず、数人規模の打ち合わせ全般を指す
- conference:大規模で公式な会議。複数の組織が集まる会合や学会など
- session:会議の中の「ひとつの区切り」。conferenceの分科会や、特定テーマの時間枠を指す
日常のビジネスシーンで使うのは、ほとんどが meeting です。
フォローフェーズ|議事録で締める
会議は、議事録で決定事項とアクションを残して初めて完結します。英語の議事録は、決まったフォーマットと頻出表現で効率的に書けます。テンプレートと表現は英語の議事録の書き方で解説しています。
まとめ
英語会議でつまずく原因は「聞き取れない」「発言できない」「進行できない」の3種類で、それぞれ対策が異なります。そして英語会議は、準備・進行・フォローの3フェーズで捉えると、会議前後の準備で勝率を上げられます。
聞き取りは音声変化の処理と事前準備、発言はPREP法と定型フレーズ+瞬発力、進行は決まった流れに対応する型——いずれも構造で攻略できます。英語力が同じでも、型を持つかどうかで会議での機能度は変わります。
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