英語の自己紹介ビジネス例文集|場面別フレーズと失敗しない型
「英語で自己紹介をしてください」と言われて、名前と会社名だけで終わってしまう——ビジネスの初対面で多くの日本人が経験する場面です。
英語のビジネス自己紹介は、性格やセンスではなく構成要素の組み合わせで決まります。何を、どの順序で、どれだけ話すか。この型を持っていれば、初対面で「何を言えばいいかわからない」状態はなくなります。
本記事では、ビジネス自己紹介の構成要素を整理し、場面別(会議・商談・カンファレンス・社内)の例文と、初対面で失敗しないための原則を解説します。
ビジネス自己紹介の基本構成
英語のビジネス自己紹介は、状況に応じて以下の要素から必要なものを選んで組み立てます。すべてを毎回話す必要はありません。
- 挨拶:Good morning / Nice to meet you
- 名前:フルネーム、呼んでほしい名前
- 所属:会社名・部署
- 役職・担当領域:何を担当しているか
- 経験年数・背景:どれくらいの経験があるか
- 今日の役割:この場で何をする立場か
- 結びの一言:Looking forward to … など
重要なのは、場面ごとに必要な要素だけを選ぶことです。30秒の会議冒頭と、5分のカンファレンス登壇では、選ぶ要素も長さも変わります。

場面別の自己紹介例文
① 会議の冒頭(15〜20秒)
短く、役割を明示します。長い経歴は不要です。
Good morning, everyone. I’m Yuki Tanaka from the marketing team. I’ll be presenting today’s sales results. Nice to meet you all.
(おはようございます。マーケティングチームの田中ユキです。本日は営業実績をご報告します。よろしくお願いします。)
② 商談・初対面の取引先(30秒)
会社・役職・担当領域を明示し、相手との関係につなげます。
Hello, I’m Ken Sato. I’m a sales manager at ABC Corporation, and I’m in charge of overseas accounts. I’ve been working in this field for about eight years. I’m looking forward to working with you.
(こんにちは、佐藤ケンです。ABC社の営業マネージャーで、海外顧客を担当しています。この分野で8年ほど働いています。ご一緒できることを楽しみにしています。)
③ カンファレンス・登壇(45秒〜1分)
経歴と専門性を厚めに。聴衆に「なぜこの人の話を聞くべきか」を伝えます。
Good afternoon. My name is Mai Suzuki, and I’m the head of product development at XYZ Inc. Over the past ten years, I’ve led more than twenty product launches in the Asian market. Today, I’d like to share what we’ve learned about user-centered design. Thank you for having me.
(こんにちは。鈴木マイと申します。XYZ社の製品開発責任者です。この10年でアジア市場における20以上の製品ローンチを主導してきました。本日は、ユーザー中心設計について私たちが学んだことを共有したいと思います。お招きいただきありがとうございます。)
④ 社内の新メンバー紹介(20〜30秒)
カジュアル寄り。チームに溶け込む姿勢を見せます。
Hi everyone, I’m Taro. I just joined the engineering team this month. I previously worked in QA for three years, so I’m familiar with the testing side. Feel free to reach out anytime — I’m happy to help.
(みなさん、こんにちは。タロウです。今月エンジニアリングチームに加わりました。前職ではQAを3年担当していたので、テスト面には詳しいです。いつでも気軽に声をかけてください。)
⑤ オンライン会議(20〜30秒)
冒頭に接続確認のひと言を添えると自然です。
Hi everyone, can you hear me okay? I’m Yuki Tanaka from the marketing team in Tokyo. I’ll be walking you through today’s report. Thanks for joining.
(みなさん、こんにちは。聞こえていますか?東京のマーケティングチームの田中ユキです。本日のレポートをご説明します。ご参加ありがとうございます。)
⑥ メールでの自己紹介(初めて連絡する相手へ)
面識のない相手へのメールは、名乗りと用件を簡潔につなげます。
Dear Mr. Smith, My name is Ken Sato, and I’m a sales manager at ABC Corporation. I’m reaching out regarding a potential partnership between our companies.
(スミス様 はじめてご連絡いたします。ABC社で営業マネージャーを務める佐藤ケンと申します。両社の協業の可能性についてご連絡を差し上げました。)

例文は用意できても、その場で言葉が出てこない方へ
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自己紹介を組み立てるフレーズ集
場面別の例文をそのまま使ってもよいですが、構成要素ごとにフレーズを持っておくと、どんな場面でも自由に組み立てられます。
挨拶・切り出し
- Good morning, everyone.:おはようございます
- Hello, nice to meet you all.:はじめまして、よろしくお願いします
- Thank you for having me.:お招きいただきありがとうございます
名前・呼んでほしい名前
- My name is Ken Sato.:佐藤ケンと申します
- I’m Ken — please call me Ken.:ケンです。ケンとお呼びください
- I go by Ken.:ケンと呼ばれています
所属・会社
- I’m from the marketing team.:マーケティングチームの者です
- I work for ABC Corporation.:ABC社に勤めています
- I’m with the product division.:製品事業部に所属しています
- I represent the sales department today.:本日は営業部を代表しています
経験・背景
- I’ve been in this field for eight years.:この分野で8年になります
- I previously worked in QA.:前職ではQAを担当していました
- I joined the company three months ago.:3ヶ月前に入社しました
今日の役割
- I’ll be presenting today’s results.:本日は実績をご報告します
- I’m here to discuss the new project.:新プロジェクトの件で参りました
- I’ll be your main contact for this account.:本件の主担当を務めます
結びの一言
- I’m looking forward to working with you.:ご一緒できるのを楽しみにしています
- Please feel free to reach out anytime.:いつでもお気軽にご連絡ください
- Thank you, and I look forward to our discussion.:本日はよろしくお願いします
- It’s a pleasure to be here.:この場にいられて光栄です
役職・担当領域の伝え方
自己紹介でつまずきやすいのが「役職・担当」の表現です。パターンを持っておきます。
| 表現 | 使い方 |
|---|---|
| I’m a [役職] at [会社]. | 役職をシンプルに伝える |
| I work as a [役職] in the [部署] department. | 部署も含めて伝える |
| I’m in charge of [担当領域]. | 担当業務を伝える |
| I’m responsible for [担当領域]. | I’m in charge より少しフォーマル |
| I handle [業務]. | カジュアルに担当を伝える |
| I’ve been working in [分野] for [年数] years. | 経験年数を伝える |
「どこで働いているか」の伝え方|work for / at / in
会社や所属を伝えるとき、前置詞の使い分けでつまずきがちです。基準を持っておきます。
- work for + 会社名:その会社に雇用されている。最も一般的。”I work for ABC Corporation.”
- work at + 勤務場所・会社名:その場所で働いている、という勤務地のニュアンス。”I work at the Tokyo office.”
- work in + 分野・部署:その分野・部署で働いている。”I work in marketing.” / “I work in the finance department.”
迷ったら「会社名なら work for、部署・分野なら work in」と覚えておけば、実務ではほぼ困りません。
名前を一度で聞き取ってもらう
自己紹介でいちばん多いつまずきは、内容ではなく名前が聞き取られないことです。「もう一度お願いします」と2回言われた時点で、その後の30秒は落ち着きません。
理由は音の作りにあります。英語の聞き手は、どこが強く長く発音されたかを手がかりに語の切れ目を判断します。ところが日本語は各拍をほぼ等しい長さで並べるため、日本語のリズムのまま名乗ると強弱の起伏が生まれません。聞き手には切れ目のない音のかたまりとして届き、名前として切り出せないのです。
対策は3つあります。
- 強く言う位置を1か所決めておく:「Yusuke」なら YU-suke のように、1つの音節だけを強く長めに言う。位置はどこでも構いませんが、毎回同じ場所を強くすると聞き手が切り出せます
- 短い呼び名を用意する:3音節以上の名前は、2音節に縮めたものを添えます。I’m Yusuke — please call me Yu.
- 名前だけを単独で言わない:I’m Ken Sato from ABC Corporation. のように所属まで一息で続けると、名前が文の中に位置づけられ、聞き手が前後から補えます
使えるフレーズはこの3つで足ります。
- I’m Kensuke — please call me Ken.:ケンスケです。ケンとお呼びください
- I go by Ken.:ケンと呼ばれています
- It’s spelled K-E-N-S-U-K-E.:スペルはK-E-N-S-U-K-Eです
名前だけでなく話し方全体のリズムを直したい場合はネイティブの英語を聞きとる、英語リズムの習得のコツ、音そのものが通じない自覚がある場合は英語の発音が通じない原因|母音・強勢・リズムの3層で直すが対応します。
初対面で失敗しない3つの原則
① 名前の後に「沈黙」を作らない
「I’m Yuki.」で止まると、相手は次の言葉を待って気まずくなります。名前の直後に必ず所属か役職を1〜2語続けます。「I’m Yuki, from the marketing team.」のように、名前と所属はワンセットで覚えます。
② 経歴を盛り込みすぎない
会議冒頭で5分の経歴を語ると、場の空気を奪います。場面に合った長さを選び、会議なら15〜20秒、登壇なら1分まで。詳しい経歴は聞かれてから話します。
③ 棒読みを避ける|区切りすぎない
「Hello. My name is. Ken Sato. I am from. Japan.」のように1語ずつ区切ると、リズムが日本語的になり「練習した英語」に聞こえます。意味のかたまり(チャンク)で区切り、自然なリズムで話します。”My name is Ken Sato” は一息で発話します。
自己紹介のあとの30秒で何を話すか
自己紹介は、言い切って終わりではありません。実際に困るのは言い終えた直後の沈黙です。ここは準備で埋められます。
聞かれる質問はほぼ決まっている
初対面で返ってくる質問は、ほとんどこの4つです。
- Where are you from?:出身はどちらですか
- How long have you been with the company?:勤めてどのくらいですか
- What do you do exactly?:具体的にはどんなお仕事ですか
- Is this your first time here?:こちらは初めてですか
答え方の原則は1つだけです。Yes/No や一語で終わらせず、必ず1文足して、相手に返す。たとえば Where are you from? には I’m from Fukuoka, in the south of Japan. Have you been to Japan? と返します。情報を足して質問で終えると、会話が相手に渡ります。
こちらから聞く質問を2つ持っておく
- What are you working on at the moment?:いまはどんなことを?
- How did you get into this field?:どういう経緯でこの分野に?
どちらも相手が長めに話しやすい質問です。自分が話す量を減らせるので、英語に自信が無いときほど有効です。
初対面で触れない話題
政治・宗教・年齢・年収・家族構成・容姿は、初対面では踏みません。安全なのは天気、移動、食事、出身地、そして相手の仕事の内容です。
自己紹介の先にある会議での発言に備えるなら英語会議の進め方ガイド、その場で使う定型表現は【音声変化付き】英語会議で即実践!フレーズ20選にまとめています。
自己紹介を「自動化」する練習法
自己紹介は本番で初めて考えると必ず失敗します。事前に型を固定して反復します。
- 30秒版・15秒版の2パターンを用意:会議用と商談用を別々に作り、それぞれ暗唱できる状態にする
- 声に出して10回練習:黙読ではなく発声。チャンクで区切り、リズムを身体に入れる
- 録音して聞き比べる:棒読みになっていないか、沈黙が空いていないかを客観的に確認する
自己紹介が自動化されると、初対面の緊張が大きく下がり、その後の会話に集中できるようになります。
よくある質問
Q. 何秒くらいがちょうどいいですか。
会議の冒頭なら15〜20秒、商談なら30秒、登壇なら1分までです。迷ったら短いほうを選んでください。足りなければ相手が質問してくれます。
Q. 名字と名前、どちらを先に言いますか。
英語の場では「名前 → 名字」が一般的です(I’m Ken Sato.)。ただしどちらでも通じます。それより、呼んでほしい名前を明示するほうが実務では効きます。
Q. オンライン会議で顔が見えないときはどうしますか。
音声確認のひと言を先に置きます(Can you hear me okay?)。そのうえで名前と所属を、対面よりゆっくり言います。回線越しは音の情報が減るため、対面より聞き取られにくくなります。
Q. 面接の自己紹介も同じでいいですか。
違います。面接は「経歴をどう語るか」が問われるので、構成が変わります。英語面接でよく聞かれる質問を参照してください。
Q. 覚えられません。
暗記しようとすると本番で飛びます。15秒版と30秒版の2つだけを作り、声に出して10回言ってください。文字で覚えるのではなく、音として身体に入れます。
まとめ
英語のビジネス自己紹介は、センスではなく構成要素の組み合わせで決まります。挨拶・名前・所属・役職・経験・役割・結びという要素から、場面に合ったものを選んで組み立てる——これが失敗しない型です。
会議なら15〜20秒、商談なら30秒、登壇なら1分。場面別に2パターンを用意して反復し、名前の後に沈黙を作らず、棒読みを避ける。この3原則を守れば、初対面で言葉に詰まることはなくなります。
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