英語の議事録の書き方|テンプレートと頻出表現で迷わない型

記事の執筆者 メイソン(株式会社The Past 代表 / 椿祐輔)

VERSANT満点(90点)、CEFR C2レベルの英語力を有する。フィリピンの語学学校で10年以上にわたりカリキュラムと教材開発に従事し、述べ5,000人以上の多国籍な英語学習者(日本、中国、台湾、ベトナム、ロシア等)の学習をサポート。言語学と音声学に精通しており、現在は株式会社The Pastの代表取締役、カリキュラム開発者として、グローバルな英語教育を推進している。

「英語の会議は乗り切ったのに、議事録(minutes)を任されて手が止まる」——英語会議の最後に待ち構える、もう一つの壁です。

英語の議事録は、英作文力ではなくフォーマットと定型表現で決まります。決まった項目を、決まった書き方で埋めるだけ。型を持っていれば、会議内容を構造的にメモする力さえあれば誰でも書けます。

本記事では、英語議事録の標準フォーマット、項目別の頻出表現、そして読みやすい議事録を書くための原則を解説します。

英語議事録の標準フォーマット

英語の議事録(meeting minutes)は、以下の項目で構成されます。

  • ヘッダー:会議名・日時・場所・出席者・欠席者
  • Agenda(議題):話し合った項目のリスト
  • Discussion(議論内容):各議題で議論されたこと
  • Decisions(決定事項):合意・決定された内容
  • Action Items(アクション項目):誰が・何を・いつまでに
  • Next Meeting(次回会議):日時

最も重要なのは Action Items です。議事録の価値は「誰が何をいつまでにやるか」を明確にすることにあります。

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議事録テンプレート

そのまま使えるテンプレートです。

Meeting Minutes Meeting: [会議名] Date: [日付] Time: [開始 – 終了] Location: [場所 / オンライン] Attendees: [出席者] Absent: [欠席者] 1. Agenda – [議題1] – [議題2] 2. Discussion [議題1]: [議論内容の要約] [議題2]: [議論内容の要約] 3. Decisions – [決定事項1] – [決定事項2] 4. Action Items – [担当者] to [タスク] by [期限] – [担当者] to [タスク] by [期限] 5. Next Meeting [日時]

項目別の頻出表現

ヘッダー部分

項目英語表記
会議名Meeting / Subject
日時Date / Time
場所Location / Venue
出席者Attendees / Present
欠席者Absent / Apologies
議長Chair / Chairperson
記録者Minutes taken by

議論内容(Discussion)の表現

議論内容は過去形で簡潔に。発言者を主語にして客観的に記述します。

  • [Name] reported that … ([名前]は〜と報告した)
  • [Name] raised the issue of … ([名前]は〜の問題を提起した)
  • The team discussed … (チームは〜について議論した)
  • [Name] suggested that … ([名前]は〜を提案した)
  • Concerns were raised about … (〜について懸念が示された)
  • It was noted that … (〜という点が指摘された)

決定事項(Decisions)の表現

決定は明確に。受動態で「決定された」と書くのが標準です。

  • It was agreed that … (〜することで合意された)
  • It was decided to … (〜することが決定された)
  • The team approved … (チームは〜を承認した)
  • The proposal was accepted / rejected. (提案は承認/却下された)
  • No decision was made on … (〜については決定が見送られた)

アクション項目(Action Items)の表現

アクション項目は「担当者 + to + 動詞 + by + 期限」の型で統一します。

  • John to prepare the budget report by May 30. (ジョンが5月30日までに予算報告書を準備)
  • Mary to follow up with the client by next week. (メアリーが来週までにクライアントに連絡)
  • The marketing team to review the proposal by Friday. (マーケティングチームが金曜までに提案を確認)
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読みやすい議事録を書く3原則

① 発言の逐語記録ではなく「要約」する

議事録は会話の文字起こしではありません。10分の議論を3行に要約します。The Past の要約思考でいう「選択/削除」(重要な部分を選び、それ以外を削る)と「一般化」(具体例を上位概念にまとめる)を使い、要点だけを残します。

② 過去形・客観表現で統一する

議事録は会議後に書く記録なので、議論内容は過去形。「I think」のような主観表現は避け、「[Name] suggested」のように発言者を主語にした客観表現で書きます。

③ Action Items を必ず「誰が・何を・いつまでに」で書く

「フォローアップする」だけでは議事録の意味がありません。担当者・タスク・期限の3点セットを必ず明記します。これが欠けると、会議は「やった気」で終わります。

議事録作成を楽にするコツ

会議中のメモが構造化されていれば、議事録作成は一気に楽になります。

  • 会議中にAgendaの枠だけ先に作る:議題ごとにスペースを用意し、そこに発言を流し込む
  • 決定事項とアクション項目は会議中に即メモ:「決まった」「誰がやる」と聞こえた瞬間に別枠へ書く
  • 聞き取れなかった固有名詞・数字はその場で確認:Could you spell that? / Could you repeat the number? を使う

会議後にゼロから思い出すのではなく、会議中に8割完成させる意識で臨むと、議事録の質と速度が両方上がります。

まとめ

英語の議事録は、英作文力ではなくフォーマットと定型表現で書けます。標準フォーマット(ヘッダー・Agenda・Discussion・Decisions・Action Items・Next Meeting)に沿い、項目別の頻出表現を当てはめるだけ。

発言は逐語記録せず要約し、過去形・客観表現で統一し、Action Items は必ず「誰が・何を・いつまでに」で書く——この3原則を守れば、読みやすく実用的な議事録になります。会議中にメモを構造化しておけば、作成スピードも大きく上がります。

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