Versantを無料で練習できるアプリ|本番形式で測れる3つ+満点監修のAI診断
Versantの対策を始めるとき、多くの人が最初に探すのが「無料で使えるアプリ」です。
結論から言います。Versantを無料で「受けられる(=本番形式で測れる)」手段は、実は3つに絞られます。残りのアプリは、Versantそのものを測るものではなく、特定の能力を鍛える補助です。この違いを理解すると、ツール選びを誤りません。
さらにいまは、無料で自分の推定スコアと弱点まで知ることができます。この記事の下に、その場で受けられるAI簡易診断を埋め込みました。まず自分の現在地を知りたい方は、ここから始めてください。
このページで受けられる:Versant形式 スピーキング簡易診断
無料・登録不要・約10分で受けられます。この診断は公式Versant(全40問)の短縮版にあたり、18問で構成しています。受験にはマイクと静かな環境が必要です。
全画面で受験したい場合は こちら(別画面)から受験できます。
※AIによる参考スコアです。公式Versant®(Pearson PLC)とは関係ありません。
この診断がどんなロジックで採点しているかは、記事の後半で詳しく説明します。まずは、Versantが何を測る試験かを整理しておきましょう。
そもそもVersantは何を測る試験か
アプリを選ぶ前に、Versantが何を測っているかを整理します。ここを押さえると、「どのアプリが自分のどの能力に効くのか」が判断できるようになります。
Versant Speaking and Listening Testは、約20分・全40問のスピーキングテストです。即時の音声処理と発話処理、つまり「聞いてすぐ話す」力を測ります。出題は次の6パートで構成されています。
- Part A 質問(8問):短い質問に短文で答える。即時応答・基本文構築・語彙検索を測る
- Part B 復唱(16問):流れた文をそのまま繰り返す。音声知覚・短期記憶・発音・リズムを測る
- Part C 会話に関する質問(6問):短い会話を聞いて答える。会話理解・情報抽出を測る
- Part D 文章に関する質問(6問):ストーリーを聞いて答える。リスニング理解・情報保持を測る
- Part E ストーリーリテリング(Retell a passage・2問):聞いた内容を30秒で自分の言葉で言い換えて話す。内容理解・整理・発話構成を測る
- Part F 自由回答(2問):質問に自由に意見を述べる。内容構成・語彙・流暢性を測る
ここで重要なのは、Versantは「英語力全体」ではなく、処理速度・音声知覚・発話構成といった個別の能力を測っているという点です。スコアが伸びない原因も、英語力が低いというより、特定の能力が未訓練であることが多いのです。
つまりアプリ選びとは、自分の弱い能力を、どのツールで鍛えるかという選択にほかなりません。

Versantを無料で「受けられる」のは3つ
Versantそのものを、本番形式で無料で受けられる手段は3つです。まずこの3つを比較します。
| 手段 | 料金 | 採点・スコア | 形式 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| The Past Versant簡易診断(本記事) | 無料・登録不要 | あり(推定スコア・CEFR・パート別弱点) | Versant形式(短縮18問) | 満点保持者監修のAI採点。このページでその場で受験できる |
| Versant公式サンプルテスト | 無料 | なし | Part A〜F(短縮) | 公式が提供する本番形式の体験版。スコアは出ない |
| Versant Bridge | 無料プラン+有料 | あり(AI) | Versant形式の模試 | AI添削・発音評価に対応した特化アプリ |
3つの違いは明確です。
形式に慣れたいだけなら、公式サンプルテストです。 Part A〜Fの短縮版を無料で体験できます。ただし採点・スコアは出ません。自分が何点で、どこが弱いのかは分かりません。
採点と弱点の特定まで無料で欲しいなら、本記事のAI簡易診断です。 公式サンプルが「形式の確認」で止まるのに対し、こちらは推定スコアとパート別の弱点まで提示します。しかも、このページから離れずに受けられます。
Versant Bridgeは、無料プランと有料プランを持つ特化アプリです。 AIによる添削や発音評価、模擬試験に対応しています。無料の範囲を試したうえで、有料機能まで使うかを判断する形になります。
逆に言えば、これ以外のアプリは「Versantそのものを測る」ものではありません。次に説明する補助アプリです。
弱点を鍛える補助アプリ(能力別)
診断で弱点が分かったら、その能力を個別に鍛えます。能力別に、無料で使える補助アプリを挙げます。
- 発音(Part B・F)→ ELSA Speak:音素単位で発音を判定・矯正します。無料版でも基本のレッスンが使えます。Versantは発音がスコア要素に含まれるため、発音の崩れが明確な人に有効です。
- 即時応答・発話量(Part A・F)→ オンライン英会話の無料体験:レアジョブやネイティブキャンプの無料体験で、まず「話す量」を確保します。即時応答は、量をこなさないと伸びにくい能力です。
- 総合的な発話練習 → スタディサプリENGLISH:7日間無料で使えます。発音録音つきで、ビジネス英会話を総合的に練習できます。
- 音声知覚(Part B・C・D)→ ディクテーション/オーバーラッピング:聞こえた音を書き取るディクテーション、スクリプトを見ながら同時に音読するオーバーラッピングが効率的です。
なお、シャドーイング添削サービス(シャドテンなど)は、位置づけに注意が必要です。シャドーイングは本来、同時通訳者向けの高負荷トレーニングであり、初中級者(おおむねCEFR B2未満/Versant 58点以下)には認知負荷が高すぎます。フィードバックなしで続けると、誤った発音が固定化するリスクもあります。初中級の段階では、音声知覚はディクテーションやオーバーラッピングで鍛えるのが効率的です。シャドーイングの位置づけは「シャドーイングは意味ない?」で詳しく解説しています。
この記事の診断は、どんなロジックで採点しているか
「無料のAI採点」と聞くと、精度を不安に思う方もいます。この診断は、いわゆる”それっぽいAI”ではありません。採点がどう作られているかを、順に説明します。
設計思想:満点保持者の基準をAIに移す
Versant満点、試験受験30回以上の代表椿が監修しています。
重要なのは、AI任せにしていない点です。満点保持者の実際の発話を「正解データ」として、採点ロジックを継続的に校正(キャリブレーション)しています。さらに、公式Versantを受験したユーザーの自己申告スコアも校正データとして使い、精度を磨き続けています。
採点パイプライン:5観点 → 3領域 → スコア化
採点は、次の段階で進みます。
- 発話のデータ化:録音した音声を文字起こしします。同時に、録音中の無音の割合と、話し始めるまでの遅延を実測します。体感ではなく、データで測るための設計です。
- 5観点で評価:発話を「流暢さ・内容妥当性・文法・語彙・即応性」の5つの観点で評価します。
- 3領域へ集約:5観点を、公式の配点(スピーキング50%・リスニング50%)に対応づけた3つの領域(リスニング50%・話し方25%・言語運用25%)に集約します。話し方と言語運用を合わせた50%が、スピーキングの評価にあたります。
- スコア化:最終的に、公式と同じ10〜90のスケールに便宜的に対応づけた参考値として提示します。CEFRの目安(Pearsonの10段階マッピングに準拠。たとえばB1は43〜50、B1⁺は51〜58、B2は59〜66)と、TOEICの目安もあわせて表示します。
ブレを抑える仕組み:Multi-Voteと客観計測
AI採点の弱点は、採点のたびに結果がぶれることです。この診断は、その対策を組み込んでいます。
- Multi-Vote採点:1つの問題をAIが5回採点し、その中央値を採用します。極端な値に引っ張られず、安定したスコアになります。
- 即応性・沈黙の客観計測:録音中の無音比率や、話し始めまでの遅延を実測し、流暢さ・即応性の採点根拠にします。
- 記録と継続改善:設問ごとに、音声・文字起こし・スコアを保存します。後から検証・校正できる設計で、採点の透明性と継続的な改善を担保しています。
ここで明確にしておきます。この診断はAIによる参考スコアであり、公式 Versant®(Pearson PLC)とは無関係の非公式な模擬診断です。公式スコアと完全に一致するものではありません。それでも、満点保持者の基準で校正された推定値として、自分の弱点を把握する用途には十分に機能します。

診断を受けたあと — スコアと弱点の活かし方
診断結果には、推定スコア・CEFRの目安・パート別の弱点が表示されます。ここからが本題です。
下の対応表で、自分の推定スコアがCEFRのどのレベルにあたるかを確認できます。

まず、スコアの数字よりも「どのパートが低いか」を見てください。 Versantはパートごとに測る能力が違うため、弱点パートが分かれば、鍛えるべき能力が特定できます。
- Part B(復唱)が低い → 音声知覚・短期記憶の不足。ディクテーションやオーバーラッピングで音を捉える訓練を
- Part A・F(質問・自由回答)が低い → 即時応答・発話構成の不足。短文即答とオンライン英会話で発話量を
- Part D・E(文章・リテリング)が低い → 情報保持・発話構成の不足。要約トレーニングで内容を再構成する練習を
The Pastでは、これらをリスニング3ステップ(音声知覚→意味理解→情報保持)とスピーキング3ステップ(概念化→文章化→音声化)という枠組みで整理しています。Versantの体系的な対策はVersant対策の記事にまとめています。
診断結果の詳細レポートは、LINEで無料で受け取れます。 パート別の弱点と、次に何を鍛えるべきかを、より具体的に確認できます。
目的・レベル別の選び方
最後に、目的とレベル別の使い分けを整理します。
目的で選ぶなら、こうなります。
- 今すぐ自分の現在地を知りたい → 本記事のAI簡易診断
- 本番形式に慣れたい → 公式サンプルテスト/Versant Bridge
- 特定の弱点を鍛えたい → 補助アプリ(発音=ELSA、発話量=オンライン英会話)
レベルで選ぶなら、次の順序が効率的です。
- 初級(〜A2/Versant〜35):まず公式サンプルで形式に慣れ、スタディサプリやELSAで発音と基本表現の土台をつくる
- 中級(B1〜B1⁺/Versant 43〜58):本記事のAI診断で弱点を特定し、ディクテーション・オーバーラッピングで音声知覚を、オンライン英会話で発話量を増やす
- 上級(B2〜/Versant 59〜):AI診断とVersant Bridgeで模試を反復し、Part E・Fの発話構成を重点的に鍛える。シャドーイングを補助的に使うのはこの段階から
ここまでを整理すると、Versantを無料で測れるのは3つ、残りは弱点を鍛える補助アプリ、という構造です。最初の一歩としては、自分の弱点を特定することが最も効率的です。
まずは自分のVersantスコアを知る
AIが5観点で採点し、推定スコアとパート別の弱点を提示。詳細レポートはLINEで無料で受け取れます。
無料で診断をはじめる →自分の弱点が分かれば、対策は一気に具体的になります。無料の範囲でできることは想像以上に多いので、まずは現在地の確認から始めてください。