2022年6月現在、残念ながらVERSANTの過去問や、公式問題集は販売されていません。
「VERSANT対策プログラム」を提供するオンライン英語コーチング『The Past』では、本番さながらのVERSANT模擬試験を定期的にYoutubeで公開していきます。
スピーキング力の腕試しに、本番前の自習にご利用下さい。
学習方法
ただ受験するだけでは、スピーキング力は伸びません。
「なぜ、聞こえなかったのか?」
「見本音声と自分の音声の違いはどこにあるのか?」
しっかりと分析した上で、練習に取りかかりましょう。
学習手順:
- Youtubeで模擬テストを通しで受講する
- 解説を確認し、音声変化とリズムを意識しながらオーバーラッピング 5回/1文
- 文章の意味を意識しながら、シャドーイング 5回/1文
オーバーラッピング:音声を再生し、音声と同じリズム、イントネーションで音読すること。
シャドーイング:文章の意味を考えながら、音声の1,2秒後を影のようについて音読すること。
VERSANT Part B / 復唱 模擬テスト
模擬テスト正解・解説
No.1
音声変化
・リンキング:did + you
see/siː/の「s」の音をしっかり出すように気をつけましょう。
舌を上の前歯の裏側にちかづけ、勢いよく空気を前歯に当てて、歯切れの良い摩擦音をだします。
※did + you は「同化」に分類されますが、The Pastでは理解しやすさを優先し、子音+yのリンキングと定義しています。
No.2
音声変化
・リンキング:soon + as
・脱落:ge(t)
as soon as /əz suːnəz/を「アズ・スーン・アズ」と区切らず、「アズスーナズ」のように滑らかにつなげるのがポイントです。
また、「アズゥ」のように、語尾に不要な母音/u/を挿入しないことも重要です。
No.3
音声変化
・リンキング:Instead + of
・脱落:shoul(d)
同じ子音が続く時、前の子音は発話しなくてOKです。
サラッと、shoul(d) do something. と、発話してみてください。
No.4
音声変化
・脱落:u(p)dated
息を止め、それを一気に解放させる破裂音[p・t・k・b・d・g]。
これが二回続く時、前の破裂音は脱落します。
No.5
音声変化
・母音の前の冠詞:THE experiments
・リンキング:begin + in
begin + inをつなげて「ビギニン」のように発話します。
名詞「experiment」は、このスピーカーのように「イクス/ɪks/」でも「エクス/eks/」でも良いのですが、自動詞「experiment/ɪkspérɪmènt/」は、「イクス/ɪks/」のみ正解となります。
No.6
音声変化
・脱落&リンキング:wan(t)ed + i(t)
脱落とリンキングが交差するI wanted it は、「ァウォネディ」のように読むと読みやすいでしょう。
No.7
音声変化
・母音の前の冠詞:THE instructions
・リンキング:before + opening
語彙:
parcel /pɑ́ːrs(ə)l / ⦅主に英⦆ 小包, 郵便小包
全文で読むと流暢さに欠ける場合は、Read the instructions carefully / before opening the parcel.の2つのブロックに分け、それぞれを流暢に発話できる状態にしてから全文を読むと良いでしょう。
No.8
音声変化
・N/A
三単現の「s」には、/s/ /iz/ /z/ 3種類の発音があります。
今回のように「有声音 + s」の場合は、/z/で発音されます。
声帯をしっかりと震わせながら、「s」の発音をすると、きれいな/z/を発話することができます。
No.9
音声変化
・脱落:gran(t)ed
語彙:
petition /pətɪ́ʃ(ə)n/ (政府・当局などへの) «…を求める/…に反対する» 嘆願(書), 請願(書) «for/against»
grant /ɡrænt|ɡrɑːnt/ 〈希望・請求など〉をかなえる, 聞き入れる
grant/ɡrɑːnt/の「t」が脱落し、「グランェダ」のように発話されていることに注目してください。
No.10
音声変化
・脱落:shoul(d)
・脱落:las(t)
・リンキング:to + (w) + a
・脱落:abou(t)
・ラ行化:proTocols
語彙:
company protocols /kʌ́mp(ə)ni próʊtəkɑ̀(ː)l/会社規則・規範
should be the last の4語があたかも1語のようにコンパクトにまとめると、このスピーカーのような英語らしいリズム(強勢アクセント)が体得できます。
また、「to」と「ak」の間に「w」を挿入し、「トゥワスク」のような音に近づけますしょう。
No.11
音声変化
・リンキング:long + as
語彙:
eligible/élɪdʒəb(ə)l / «…する» 資格がある
You’reは、「ユーァー」ではなく、「ユァ」のように短く弱く発話します。
No.12
音声変化
・リンキング&ラ行化:RenovaTing + a
・リンキング:quite + a
助動詞been/biːn/は、自然な会話の中では/bɪn/、「ビン」のよう、短く弱く発話されます。
また、quite/kwɪt/ + a/ə/がつながることで、quiteの「t」が母音に挟まれたTとなり、ラ行化がおこります。
No.13
音声変化
・脱落:tha(t)
・脱落:can'(t)
toを「トゥー」と発話する機会はあまりなく、この文章のように「タ」「ト」「トゥ」など弱形で読まれることがほとんどです。
No.14
音声変化
・リンキング:had + a
・リンキング:speech + on
・ラ行化:meeTing
スピーカーや話す速度によっては、sensitiveの「t」がラ行化し、「センシリ/ディブとなります。
No.15
音声変化
・脱落:migh(t)
・リンキング:go + (w) + in
・リンキング:you’re + away
while you’re + awayは、「ワイリュァアウェイ」のように発話します。
while + I’m + awayは、日本語で近い音を再現すると「ワイライマウェイ」のようになります。
No.16
音声変化
・リンキング:Michael + is
・リンキング:for + a
・リンキング:take + over
面白いのが、very(副詞) aggressive(形容詞) takeover(名詞).の強勢配置です。
この音声では、very(強)・aggressive(弱)・takeover(中)で語られていますが、3語の名詞句では、話者が強調したい語が何かによって、強勢配置は変わるという点です。
語彙:
takeover/téɪkòʊvər/ (株式取得による)経営権取得; (会社・政治組織などの)乗っ取り.
参照:英語の複合語と句のアクセント―CR と NSR の音響学的検証― 大 髙 博 美
まとめ
上手にリピートできましたか?
音源と同じリズムで再現できない場合は、オーバーラッピング時にご自身の発話を録音し、音声との違いを分析した上で、オーバーラッピングを行いましょう。
また、1度やって満足してはいけません。
全ての文章で音声と同じリズム・イントネーションで発話できる状態になるまで、1日後、3日後、1週間後、2週間後にスケジュールを登録し、本ページで繰り返し復習をおこないましょう。
他パートの模試も目下、製作中となります。
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