Versant試験対策|Part Dの攻略法とスコアアップ勉強法

VERSANTテストは、英語の会話力・リスニング力・発音・語彙・文法・流暢さを総合的に評価するオンライン英語テストです。なかでもPart Dは「聞いて理解する力」を測るパートで、高得点を取るには専用の攻略法が必要になります。

この記事では、Part Dの出題形式・評価項目・スコアアップにつながる学習法を、現場でVERSANT満点を取得した立場から具体的に解説します。

→ VERSANT全体の出題構造を確認したい方は、VERSANT評価項目の解体新書 もあわせてご覧ください。

Versant Part Dとは何か

Part Dの正式名称は 「Answer questions about a passage」 です。音声を聞いた後に、その内容について質問に答える形式のリスニング理解パートで、瞬時に英文を理解し、要点を抽出する力が問われます。

項目 内容
問題数 全6問(1つの音声につき3問の質問が出題される)
音声の長さ 50〜150語
音声再生 各問題につき1回のみ
スコア計測 リスニング力が中心に評価される

Part Dの出題形式

Part Dは、音声を聞いて理解した内容をもとに質問に答える形式です。他のパートとは異なり、主に「聞く力」と「理解する力」が問われます。

進行ステップは次の通りです。

  1. 短い英文の音声を聞く
  2. 聞いた内容に対する設問が提示される
  3. 最も適切な答えを口頭で説明する

Part Dで出題される問題例

実際の例題を2つ紹介します。

例題①

音声

Sarah walked to the park to enjoy some fresh air. After she had finished her walk, she sat down on a bench. However, when she tried to check her phone, it was dead. She tried charging it multiple times, but it wouldn’t turn on. Suddenly, Sarah realized that she had grabbed the wrong charger. It looked the same and was lying right next to hers. She was so embarrassed that she quickly put it away and walked off.

日本語訳: サラは新鮮な空気を楽しむために公園へ歩いて行きました。散歩を終えたあと、彼女はベンチに腰を下ろしました。しかしスマートフォンを確認しようとすると、電源が切れていました。何度も充電しようとしましたが、まったく起動しません。そのとき突然、サラは間違った充電器を取っていたことに気づきました。見た目がそっくりで、自分のもののすぐ隣に置いてあったのです。彼女はとても恥ずかしくなり、急いでそれをしまい、公園を後にしました。

質問と解答: – Q1: Why did Sarah go to the park?
→ A1: To enjoy some fresh air. – Q2: Why wouldn’t her phone turn on?
→ A2: She grabbed the wrong charger. – Q3: How did Sarah feel when she realized the issue?
→ A3: She was so embarrassed.

例題②

音声

Maria’s new workplace was nine kilometers from her residence. So, she wasn’t certain about her transportation to work. Since she doesn’t have a car and there were no available buses in the vicinity, she opted to buy a bicycle. She believes it is a fantastic idea because it’s not expensive and has health benefits. However, on a particularly windy and rainy day, she thought cycling is not a great idea to get to work daily.

日本語訳: マリアの新しい職場は自宅から9キロ離れていました。そのため、彼女は通勤手段について悩んでいました。車を持っておらず、近くに利用できるバスもなかったため、彼女は自転車を買うことにしました。自転車は費用がかからず、健康にも良いので、とても良い考えだと思っていました。しかし、特に風が強く雨の降るある日、毎日自転車で通勤するのは良い考えではないかもしれないと思いました。

質問と解答: – Q1: What was Maria’s problem? → A1: She wasn’t sure how to get to work. – Q2: How did she choose her daily means of commuting to work? → A2: She chose to commute by bicycle. – Q3: What made her change her mind? → A3: A windy and rainy day made her change her mind.

Part Dで評価されるポイント

Part Dは、主に Listening(理解力) がスコアに影響するパートです。

どのスキルが見られるのか

Part Dでチェックされる主なスキルは次の通りです。

  • 情報の聞き取り:単語だけでなく、内容の「意味」を正しく理解できるか
  • 要点の把握:音声から核心となるポイントを抽出する力
  • 応答の正確性:質問に対して適切な答えを返せるか
  • 総合的な理解:前後の文脈や話の流れを踏まえて聞き取りができているか

英語をただ聞くだけでは、良いスコアは取れません。仮に聞き取れても、質問に対応して理解した内容を整理できなければスコアは伸びません。

Part Dで意識すべき出題の特徴

Part Dには3つの特徴があります。これらを理解することで、効率的に対策できます。

特徴①:設問は「5W1H」の疑問文が中心

Part Dでは、英語の基本である 5W1H(Who/What/When/Where/Why/How) を問う質問が中心になります。

例:

Q1: Why was John disgusted?
Q2: Why did John order a fresh coffee?
Q3: What was wrong with the second cup?

音声を聞く際は、ただ受け身で聞くのではなく、「ここは問われそうだ」「これは要点だな」とアンテナを張りながらリスニングすることが重要です。特に5W1Hにあたる情報は必ず押さえる意識を持ちましょう。

特徴②:音声の英文は50〜150語と幅広い

Part Dの音声は文数や語数が一定ではありません。短いものからやや長いものまで幅広く出題されるため、集中力が必要です。

  • 50語(短い説明)→ 瞬時に要点をつかむ
  • 150語(やや長い説明)→ 構造を整理しながら聞き取る

音声が長くなるほど、要点を把握するためのキーワードや関連語に注意して聞くことが大切です。

特徴③:感情を表す言葉がヒントになる

Part Dでは、音声の中に感情表現が含まれることがあります。

例:

John was furious and demanded to speak to the manager.
She was so embarrassed that she quickly put it away and walked off.

これらの感情表現は、正答に直結することが多いため、注意してリスニングしましょう。

Part Dのスコアアップの秘訣

Part Dで高得点を取るには、単にリスニング力を鍛えるだけでは不十分です。次の3つのテクニックを意識してください。

情景をイメージする

英語を聞くときに大切なのは、文字通り単語を追うのではなく、頭の中で場面を思い描くことです。

例:

A customer expressed frustration about the delay in delivery, and the manager promised to address the issue immediately.

この文をただ文章として覚えるのではなく、誰が・何を言っているのか・どんな状況かを頭の中で想像すると、理解が深まります。これを意識することで、音声が流れた瞬間に自然と全体像が浮かぶようになります。

ディスコースマーカーに注意する

ディスコースマーカーとは「話のつながりや論理構造」を示す言葉です。Part Dの音声にはこうしたマーカーがよく含まれます。

代表例: – however – but – so – therefore – in contrast

これらは話の方向性や論理の転換を示す重要なヒントです。VERSANTでは、ディスコースマーカーの後に来る英文が正解になりやすい傾向があります。

どこが答えになりそうかアンテナを張る

質問を予想しながらリスニングすることも大切です。問題文を聞いている最中に、「ここは問われそうだな」と意識しながらアンテナを張ることで、重要なポイントを逃しにくくなります。

このように意識的に聞き取りのポイントを絞ることで、確実に得点につなげられます。

Part Dで点数を伸ばすための学習ポイント

ここからは、実際のトレーニング法を紹介します。

オーバーラッピングでリスニング力を鍛える

オーバーラッピングは、聞こえてくる英文を聞きながら同時に声に出す練習法です。リスニングの精度と英語のリズム・イントネーションを同時に鍛えられます。

具体的には:

  1. 音声を再生する
  2. 聞こえた英文をそのまま声に出す
  3. 発話しながら意味も理解する

これは単なる「聞き流し」とは異なり、耳→口→意味理解という情報処理を同時に行う練習です。VERSANTのように瞬時に判断する必要があるテストには非常に有効です。

→ オーバーラッピングの正しいやり方は、英語シャドーイングの正しいやり方|「守破離の守」から始める5ステップ で詳しく解説しています。

質問を予想して作成する

Part D対策で効果的なのは、自分で質問を作ってみるトレーニングです。問題で狙われそうな箇所の勘所が掴めます。

たとえば次の音声があったとします。

Dave wasn’t in good health. His mother was concerned that he might be suffering from a severe illness. So, she brought him to consult with a physician. The doctor conducted an examination and performed some tests. The doctor asked what he ate that day. Dave shared about the chocolate cake he had consumed while his mother was at work. His mother scolded him during the entire journey back home after settling the expensive bill.

自分でも以下のように質問と解答を作成してみましょう。

  • Q: Why did Dave’s mother take him to the doctor?
    → A: Because she was worried about his health.
  • Q: What did the doctor do?
    → A: He examined Dave and asked what he had eaten.
  • Q: What did Dave eat?
    → A: He ate a chocolate cake.

この練習を続けることで、どの部分が正答になりそうかが自然と見えてきます。すべてを必死に聞き取ろうとする必要がなくなり、省エネモードで効率よくリスニングできるようになります。

まとめ

Part Dは、「聞き取る力 × 理解する力 × 情報整理能力」を同時にテストする難易度の高いセクションです。しかし、ここで紹介したポイントを意識し、正しい練習法を実践すれば、確実にスコアアップできます。

まとめ4点

  1. 5W1Hを意識しながら聞き取る
  2. ディスコースマーカー(however, butなど)の後に正解が来やすい
  3. 情景をイメージしながら聞く
  4. オーバーラッピングと自作問題で効率的にトレーニング

VERSANT全体の戦略を知る

Part D単体の対策に加えて、VERSANT全体の戦略設計を理解することがスコアアップの近道です。Part A〜Fを俯瞰した対策方法と、満点取得までのロードマップを以下の記事で解説しています。

【2026年版】満点が解説・VERSANTスコアをあげる対策方法