IELTSライティング テンプレート120選|減点されない型の見分け方つき

記事の執筆者 メイソン(株式会社The Past 代表 / 椿祐輔)

VERSANT満点(90点)、CEFR C2レベルの英語力を有する。フィリピンの語学学校で10年以上にわたりカリキュラムと教材開発に従事し、述べ5,000人以上の多国籍な英語学習者(日本、中国、台湾、ベトナム、ロシア等)の学習をサポート。言語学と音声学に精通しており、現在は株式会社The Pastの代表取締役、カリキュラム開発者として、グローバルな英語教育を推進している。

目次

テンプレートは「持っているか」ではなく「使い分けられるか」で差がつく

IELTSライティングのテンプレートは、検索すればいくらでも出てきます。50本、100本と並んだフレーズ集も珍しくありません。それなのに、多くの受験者がテンプレを手にしたまま本番で使えずにいます。

理由はシンプルです。テンプレを探している人の多くが、同時に「テンプレを使うと減点されるらしい」という情報も目にしているからです。数だけ集めても、どれを信じてよいか分からない。結局どのテンプレも使えないまま試験当日を迎える ── これが、テンプレを探す人が繰り返し陥る状態です。

最初に結論を出します。

テンプレートを使うこと自体は、減点対象ではありません。減点されるのは「中身が空の型」だけです。

採点者が見ているのは、型そのものではありません。その型に何を入れたか、です。誰が書いても同じになる構造の部分は、テンプレのまま使っても問題になりません。逆に、意見や理由という「自分の中身が入るべき場所」に決まり文句を貼り付けると、そこで初めて「この人は何も言っていない」と伝わってしまいます。

だから必要なのは、テンプレの数ではありません。目の前のテンプレが、そのまま使ってよい型なのか、中身を入れ替えるべき型なのか、そもそも使ってはいけない型なのかを自分で判定できることです。

この記事では、Task 2の5タイプ・Task 1の4タイプ別にテンプレートを120本掲載します。そのすべてに、次の3段階の安全判定ラベルを付けました。判定基準はこの後すぐに渡します。

テンプレは3段階のラベルで選べば安全に使える

本記事のテンプレートには、次の3つのラベルのいずれかが付いています。まずこの凡例を頭に入れてから、以降のカタログを読んでください。

ラベル 意味 なぜそう判定するか 読者の行動
そのまま使ってよい 内容を持たない構造語・接続の枠だけで、誰が書いても同じになる部分 コピペ可
自分の言葉に置換が必要 骨は使えるが、意見・理由・具体という「中身」が入る位置にある 骨を残し、中身を入れ替える
× 使うと暗記と見なされる 内容と無関係に貼れる大げさな決まり文句。中身が空だと読み手に伝わる 使わない
テンプレの3段階ラベル。◎そのまま使える/△置換必須/×暗記と見なされる の凡例図

このラベルは、著者の好みで付けたものではありません。IELTS 8.0を持つ日本人の監修者に、パイロットの英文を「これは自然か」「暗記してきた文に見えるか」で判定してもらい、その言語感覚を基準にして付けています。判定の詳細は記事末尾の「監修について」に記載しています。

先に押さえておく基本仕様

テンプレの前に、Academic Writingの土台だけ確認します。

  • Task 1:グラフ・図表・地図・プロセスの客観的記述。150語以上・20分目安。
  • Task 2:エッセイ。250語以上・40分目安。Task 2はTask 1の2倍の配点比重があります。
  • 採点は4基準・各25%(Task Response / Coherence and Cohesion / Lexical Resource / Grammatical Range and Accuracy)。

採点基準そのものの読み解き方や、点数から逆算した書き方は本記事の範囲外です。思考の手順を知りたい方は、IELTSライティング Task 2の記事を参照してください。本記事は「何を使ってよいか」のカタログに徹します。

なぜテンプレで減点されるのか ― 採点者が見ているのは「型」ではなく「中身」

120本のラベルを自力で運用できるようにするために、◎と×が分かれる理由を先に構造として説明します。ここを理解すれば、本記事に載っていないテンプレに出会っても、自分で判定できるようになります。

型そのものは減点対象ではない

段落の役割を宣言する表現、対比を作る接続、図が何を示すかを述べる一文 ── こうした表現は、誰が書いても似た形になります。似ることが問題にならない領域が、確かに存在します。

「立場を最初に述べる」「理由がいくつあるかを予告する」「一方の見解を紹介する」。これらは中身ではなく、文章の骨組みです。骨組みは共有されていて当然であり、そこに独自性を求められてはいません。これが◎ラベルの根拠です。

中身が空のテンプレ答案(減点)と中身が入った答案(評価される)の対比。同じ骨・違う肉

減点されるのは「中身が空の型」

産出は、概念化(何を言うか)→ 文章化(どう英語にするか)の順に進みます(Levelt 1989 の産出モデルの援用)。テンプレは、このうち後半の「文章化」の道具にすぎません。

問題は、概念化が空のままテンプレを使ったときに起きます。何を言うかを決めずに型だけ並べると、型に文字を詰めただけの答案になります。読み手には「文法は正しいが、この人は何も主張していない」と映ります。

「テンプレで減点される」という現象の正体は、これです。テンプレが存在することが問題なのではありません。中身を決めずにテンプレから書き始めることが問題なのです。

危険なのは、意見・理由・具体の位置に型を持ち込むこと

これが×ラベルの根拠です。設問と無関係に貼れる大げさな決まり文句は、内容を運ばないのに文字数だけ増やします。「今日のような現代社会において」「文明の黎明期から人類は」といった前置きは、どんな設問にも貼れてしまう分、どんな中身も持っていません。

暗記した表現が評価されにくいと整理されているのも、この構造によるものです。中身の位置に空の型が入っていることは、読み手に伝わります。

判定基準が持てたところで、実際のテンプレへ進みます。

Task 2 テンプレート ― 設問5タイプ別(全64本)

IELTS Task 2には5つの設問タイプがあります。汎用テンプレ1式を全問に当てはめるのをやめ、タイプごとに「導入で使う型/本論で使う型/結論で使う型」を選べるようにするのが、この章の目的です。

構成をどう考えて書くかという思考手順は、本記事では扱いません。IELTSライティング Task 2の記事を参照してください。ここでは「使ってよい型」だけを渡します。

5タイプに共通する4段落の骨組み

どのタイプも、次の4段落で組み立てます。役割だけを示します。

  • Introduction:設問を言い換え、自分の立場(または扱う論点)を宣言する
  • Body 1:1つ目の主張・理由と、その具体
  • Body 2:2つ目の主張・理由と、その具体
  • Conclusion:立場を言い直してまとめる

以降のテンプレは、この4段落のどこで使うかを添えてあります。

① Opinion型(賛成か反対かを問う設問)|テンプレ15本

To what extent do you agree or disagree? に代表されるタイプです。△が最も多くなるタイプです。立場と理由は必ず自分の中身が要るため、型のまま使える範囲が他タイプより狭くなります。

導入で使う型

  1. While there are arguments on both sides, I largely agree that [主張]. (両論あるものの、私は[主張]に大きく賛成する。)── 両論に触れつつ立場を宣言する枠。誰が書いても似る。
  2. This essay will explain why I support this view for two main reasons. (本エッセイは、2つの主な理由からこの見解を支持する理由を説明する。)── 立場と理由の数を予告する枠。
  3. I completely agree that [主張], because [理由]. (私は[主張]に完全に賛成する。なぜなら[理由]だからだ。)── because以降が理由の中身そのもの。骨を残し中身を入れ替える。
  4. In my opinion, [トピック] has done more harm than good to [対象]. (私見では、[トピック]は[対象]にとって利益より害をもたらしてきた。)── 評価と対象は自分の中身。

本論で使う型

  1. The main reason for this view is that [理由1]. (この見解の主な理由は[理由1]である。)── 主たる理由を示す枠。
  2. Another reason is that [理由2].(もう一つの理由は[理由2]である。)── 監修者コメントA further reason も許容だが、本記事はfurtherを避ける方針なので、揃えてAnotherにする。 (さらなる理由は[理由2]である。)── 追加の理由へ移る枠。
  3. An example of this can be seen in [事例].(この一例が[事例]に見られる。)── 監修者コメントA clear example は図表や確かな根拠を示すときの表現。単に例を挙げる場面では大げさになるため、An example にする。 (この明確な例は[事例]に見られる。)── 具体例を持ち出す定型。役割を宣言するだけの枠。
  4. This is largely because [理由の説明]. (これは主に[理由の説明]だからである。)── 因果を導く枠だが、直後は理由の中身。
  5. It is true that [反対意見], but this does not outweigh [自分の主張]. ([反対意見]は事実だが、これは[自分の主張]を上回るものではない。)── いったん譲歩して立場に戻す枠。ただし一文が長く回りくどくなりやすい。置換例It is true that [反対意見]. However, [自分の主張] outweighs this. と二文に分けると、シンプルになり誤用も減る(監修者修正)。
  6. There are two main reasons why I take this position. (私がこの立場を取る主な理由は2つある。)── 理由の数を先に示す枠。
  7. Supporters of this view often point to [論点], but [反論]. (この見解の支持者はしばしば[論点]を挙げるが、[反論]。)── 論点と反論は中身。

結論で使う型

  1. For these reasons, I am convinced that [立場]. (これらの理由から、私は[立場]だと確信している。)── 結論で立場を再提示する枠。
  2. Overall, I believe that [立場] for the reasons discussed above. (全体として、上で述べた理由から私は[立場]だと考える。)── 締めの枠。
  3. In conclusion, I maintain that [立場] despite [反対の論点]. (結論として、[反対の論点]にもかかわらず私は[立場]を主張する。)── 立場の再提示+譲歩。中身を入れる。
  4. × In a nutshell, taking everything into consideration, I firmly believe that [立場]. (要するに、すべてを考慮すると、私は[立場]だと強く信じる。)── 口語的で冗長(監修者×判定)。In a nutshellは academic writing に不向き。置換例Overall, I firmly believe that [立場].

② Discussion型(両論を述べて自分の意見を示す設問)|テンプレ15本

Discuss both views and give your own opinion. タイプです。両論を書いたところで力尽き、自分の意見を書き忘れる失敗が最も多いタイプです。結論で必ず自分の立場を出してください。

導入で使う型

  1. This essay will consider both views before explaining why I side with [立場]. (本エッセイは両論を検討したうえで、私が[立場]に与する理由を説明する。)── 予告の枠だが、considerはやや消極的。置換例:両論を述べるならdiscuss、比較するならcompareが自然(監修者指摘)。
  2. This essay will discuss both sides of this issue before giving my own view. (本エッセイはこの問題の両面を論じたうえで、私見を述べる。)── 予告の枠(considerdiscussに直した自然形)。

一方の見解を紹介する型(Body 1)

  1. On the one hand, supporters of [立場A] argue that [主張]. (一方で、[立場A]の支持者は[主張]と論じる。)── 一方の見解を紹介する枠。
  2. Supporters of [立場A] argue that [主張]. ([立場A]の支持者は[主張]と論じる。)── 一方の側の主張だと示す枠。
  3. Those in favour of [立場A] believe that [理由], since [説明]. ([立場A]を支持する人々は、[説明]という理由から[理由]と考える。)── 理由・説明は中身。

対立する見解へ移る型(Body 2)

  1. On the other hand, others contend that [対立する主張]. (他方で、[対立する主張]と主張する人もいる。)── 対立見解へ移る枠。
  2. Those who disagree, however, focus on [別の論点].(しかし反対する人々は[別の論点]に注目する。)── 監修者コメント:この型自体は問題ない。ただしOn the other handで対立する立場を出した直後に置くと、「直前の立場に反対する人」と読めて混乱する。その配置ではThey argue that [主張].のように主語を明示して受ける。単体で使う分には可。 (しかし、反対する人々は[別の論点]に注目する。)── 反対側へ移る枠。語順で強調が変わりますHowever, those who disagree focus on [別の論点].Howeverを前に出すと、逆接がより強調されます。文脈で使い分けてください(監修者指摘)。
  3. It is also argued that [別の主張]. ([別の主張]とも論じられる。)── もう一方の主張を並べる枠。

両論を評価して自分の立場を出す型(Conclusion)

  1. Having considered both views, I am inclined to agree with [立場]. (両論を検討したうえで、私は[立場]に賛成の傾向がある。)── 両論を踏まえ自分の立場を出す枠。
  2. While both arguments have merit, I find [立場] more convincing because [理由]. (両論とも一理あるが、[理由]により私は[立場]がより説得的だと考える。)── 理由は中身。自分の意見の書き忘れを防ぐ位置。
  3. On balance, I believe that [立場]. (総合的に見て、私は[立場]だと考える。)── 天秤にかけて締める枠。
  4. In my view, the argument that [主張] is stronger, as [理由]. (私見では、[主張]という議論の方が[理由]により強い。)── as以降が中身。

そのほか使える型

  1. Both perspectives deserve consideration. (どちらの視点も検討に値する。)── 両論に価値があると認める枠。
  2. Advocates of [立場B] would counter that [反論]. ([立場B]の擁護者は[反論]と反論するだろう。)── 反論の中身は自分のもの。
  3. Since the dawn of civilization, humans have always [動詞].(文明の黎明期から、人類は常に[動詞]してきた。)── 監修者コメント:×寄りの△。人類史そのものがテーマなら使えるが、そうでない設問では大げさで浮く。汎用の書き出しとして安易に使わない。 (文明の黎明期から、人類は常に[動詞]してきた。)── 歴史をさかのぼる前置き。大袈裟でテンプレ感が出る(監修者指摘)。置換例Throughout human history, humans have [動詞].

③ Advantage & Disadvantage型(利点と欠点)|テンプレ12本

Do the advantages outweigh the disadvantages? タイプです。設問が「上回るか」を問っている場合、利点と欠点を並べただけで判定を書き落とす失敗が起きます。どちらが上回るかを必ず述べてください。

導入で使う型

  1. This essay will examine both the benefits and drawbacks of [トピック] before reaching a conclusion. (本エッセイは[トピック]の利点と欠点の両方を検討したうえで結論に至る。)── 利点欠点を扱うと予告する枠。
  2. Although [トピック] brings several benefits, I believe its drawbacks are more significant. ([トピック]はいくつかの利点をもたらすが、私はその欠点の方が重大だと考える。)── 判定の立場は中身。

利点を挙げる型

  1. One of the main advantages of [トピック] is that [利点]. ([トピック]の主な利点の1つは[利点]である。)── 利点を挙げる枠。
  2. Another benefit is that [利点2]. (もう1つの利点は[利点2]である。)── 追加の利点へ移る枠。
  3. The most obvious benefit is that [利点], which [結果]. (最も明白な利点は[利点]であり、それが[結果]をもたらす。)── which以降が中身。

欠点を挙げる型

  1. On the negative side, [欠点] is a serious concern. (否定的な面では、[欠点]が深刻な懸念である。)── 欠点へ移る枠。
  2. A significant drawback is that [欠点]. (重大な欠点は[欠点]である。)── 欠点を挙げる枠。
  3. However, this convenience comes at the cost of [欠点]. (しかし、この利便性は[欠点]という代償を伴う。)── 欠点の中身を入れる。

どちらが上回るかを判定する型

  1. On balance, the advantages outweigh the disadvantages. (総合的に見て、利点が欠点を上回る。)── どちらが上回るかを判定する枠。判定の書き落としを防ぐ。
  2. Overall, I believe the drawbacks outweigh the benefits. (全体として、欠点が利点を上回ると私は考える。)── 逆方向の判定枠。
  3. Weighing both sides, I conclude that the benefits of [トピック] are greater than its costs because [理由]. (両面を比較して、[理由]により[トピック]の利点はその代償より大きいと結論づける。)── 理由は中身。
  4. × When all is said and done, the pros clearly beat the cons. (結局のところ、良い点が悪い点に明らかに勝る。)── 口語的(pros/cons/beat)。置換例On balance, the advantages clearly outweigh the disadvantages.

④ Cause & Solution型(原因と解決策)|テンプレ12本

What are the causes? What solutions can you suggest? タイプです。解決策が「みんなが意識を高めるべき」のような抽象論で終わると評価されません。誰が何をするかを含む骨を使ってください。

導入で使う型

  1. This essay will examine the main causes of [問題] and suggest possible solutions. (本エッセイは[問題]の主な原因を検討し、考えうる解決策を提案する。)── 原因と解決策を扱うと予告する枠。

原因を特定する型(Body 1)

  1. One of the primary causes of [問題] is [原因]. ([問題]の主要な原因の1つは[原因]である。)── 原因を特定する枠。
  2. Another contributing factor is [原因2].(もう一つの要因は[原因2]である。)── 監修者コメントA further contributing factor はオーバーに響き、テンプレ感が出る。Another contributing factor が自然。 (さらなる要因は[原因2]である。)── 追加の原因へ移る枠。
  3. This problem largely stems from [原因の説明]. (この問題は主に[原因の説明]に起因する。)── 原因の中身を入れる。
  4. [問題] is often the result of [原因], which [影響]. ([問題]はしばしば[原因]の結果であり、それが[影響]する。)── which以降が中身。

解決策と実行主体を示す型(Body 2)

  1. The most effective solution would be for governments to [施策]. (最も効果的な解決策は、政府が[施策]することだろう。)── 解決策と、それを実行する主体を示す枠。
  2. One practical measure is for [主体] to [具体的な行動]. (1つの現実的な対策は、[主体]が[具体的な行動]することである。)── 誰が何をするかを示す枠。
  3. To address this issue, [主体] should [行動], so that [期待される結果]. (この問題に対処するには、[主体]が[行動]すべきであり、それによって[期待される結果]となる。)── 行動と結果は中身。
  4. Another way to tackle this problem is to [施策]. (この問題に取り組むもう1つの方法は[施策]することである。)── 別の解決策へ移る枠。
  5. Schools, for example, could [施策] to reduce [問題]. (たとえば学校は、[問題]を減らすために[施策]できるだろう。)── 施策の中身を入れる。

結論で使う型

  1. In conclusion, although [問題] has several causes, it can be reduced if [主体] takes action.(結論として、[問題]には複数の原因があるが、[主体]が動けば軽減できる。)── 監修者コメント:動詞は問題の性質で選ぶ。交通渋滞のように「量を減らす」問題ならreduceが具体的。一方、課題に「取り組む」ニュアンスならaddressが合う場面もある。テンプレのreduceを固定と捉えず、対象に合わせて使い分ける。 (結論として、[問題]には複数の原因があるが、[主体]が行動を起こせば対処できる。)── 原因と解決を締める枠。
  2. × At the end of the day, everyone has a part to play in solving this. (結局のところ、これを解決するには誰もが役割を担っている。)── 口語的(At the end of the day)で、かつ主体が曖昧。置換例In conclusion, governments, schools and individuals all have a role to play in addressing this issue.

⑤ Positive or Negative型(評価型)|テンプレ10本

Is this a positive or negative development? タイプです。肯定・否定の両面のうち片方の問いを落とす失敗が最も起きます。両面に触れたうえで、どちらに傾くかを述べてください。

導入で使う型

  1. This essay will argue that this development is largely positive. (本エッセイは、この動向はおおむね肯定的だと論じる。)── 評価の立場を宣言する枠。
  2. While this trend has some positive aspects, I believe it is, on the whole, negative. (この傾向には肯定的な面もあるが、全体としては否定的だと私は考える。)── 評価は中身。両面に触れつつ立場を出し、片方落としを防ぐ。

本論で使う型

  1. There are several reasons why this can be seen as a positive development. (これが肯定的な動向と見なせる理由はいくつかある。)── 肯定側の理由へ入る枠。
  2. On the other hand, this trend also carries clear negative consequences. (他方で、この傾向には明白な否定的帰結も伴う。)── 否定側へ移る枠。片方の問いを落とさない。
  3. The most positive aspect is that [利点], which benefits [対象]. (最も肯定的な面は[利点]であり、それが[対象]に利益をもたらす。)── which以降が中身。
  4. A worrying consequence, however, is that [悪影響]. (しかし、憂慮すべき帰結は[悪影響]である。)── 悪影響の中身を入れる。
  5. This is not to say that there are no drawbacks. (欠点がまったくないと言っているわけではない。)── 反対側にも触れると示す枠。

結論で使う型

  1. Weighing these points, I regard this development as more positive than negative. (これらの点を比較して、私はこの動向を否定的というより肯定的だと見なす。)── 総合評価を下す枠。
  2. In conclusion, despite [反対の側面], the positive effects of [トピック] are more significant because [理由]. (結論として、[反対の側面]にもかかわらず、[理由]により[トピック]の肯定的な効果の方が重大である。)── 理由は中身。
  3. × All things considered, it's a change for the better, no doubt about it. (すべてを考えると、間違いなくより良い変化だ。)── 口語的(it'sの短縮・no doubt about it)。置換例All things considered, I regard this as a positive change.

表1:設問タイプ × 使う型ポジションの対応表

タイプ 導入で宣言すること 本論の中心 結論で必ず書くこと
Opinion 自分の立場 理由と具体(△が多い) 立場の再提示
Discussion 両論を扱う予告 一方の見解 → 対立見解 自分の意見(書き忘れ注意)
Advantage & Disadvantage 両面を扱う予告 利点 → 欠点 どちらが上回るか
Cause & Solution 原因と解決を扱う予告 原因 → 解決策(主体を明示) 原因と解決の要約
Positive or Negative 評価の立場 肯定側 → 否定側(両方必須 どちらに傾くか

Task 2が済んだら、後回しにされがちなTask 1へ進みます。

Task 1 テンプレート ― 図表4タイプ別(全41本)

INTERNAL-LINK: ART-097 公開後

Task 1は、図表の種類によって使える語彙が変わります。折れ線グラフでは使えた「増減の語彙」が、プロセス図や地図では使えません。場面別の骨を渡します。

Task 1で最も重要な制約は、客観描写に徹することです。図に示された事実だけを述べ、意見・推測・評価を書きません。だからこの章の×ラベルには、「主観・推測を持ち込む型」を必ず含めています。

4タイプに共通する4段落の骨組み

  • Introduction:図が何を示しているかを、設問を言い換えて述べる
  • Overview:全体で最も目立つ特徴を1〜2文でまとめる(数値は挙げない)
  • Body 1:主要な特徴の詳細(数値つき)
  • Body 2:残りの特徴の詳細(数値つき)

データの選び方・Overviewの作り方といった手順は、本記事では扱いません。

① グラフ(折れ線・時系列の棒)|テンプレ15本

導入で使う型

  1. The line graph illustrates [対象] in [場所] between [年] and [年]. (この折れ線グラフは、[年]から[年]までの[場所]における[対象]を示している。)── 図が何を示すか述べる枠。
  2. The graph shows changes in [項目] over a period of [期間]. (このグラフは[期間]にわたる[項目]の変化を示している。)── 期間の変化を示すと述べる枠。

全体傾向をまとめる型(Overview)

  1. Overall, [項目] rose steadily over the period, while [項目2] showed the opposite trend. (全体として、[項目]は期間を通じて着実に上昇し、一方[項目2]は逆の傾向を示した。)── 全体傾向をまとめる枠。
  2. Overall, it is clear that [全体の傾向] over the period shown. (全体として、示された期間で[全体の傾向]であることは明らかである。)── 全体傾向を1文でまとめる枠。

増減を描く型

  1. [項目] increased significantly from [数値] to [数値]. ([項目]は[数値]から[数値]へ大幅に増加した。)── 増加を描く枠。
  2. [項目] fell sharply between [年] and [年]. ([項目]は[年]から[年]の間に急激に低下した。)── 減少を描く枠。
  3. There was a dramatic increase in [項目], reaching a peak of [数値] in [年]. ([項目]は劇的に増加し、[年]に[数値]のピークに達した。)── 変化とピークを述べる枠。
  4. [項目] rose gradually before levelling off at around [数値]. ([項目]は徐々に上昇したのち、[数値]付近で横ばいになった。)── 数値は中身。増加から横ばいへ。

程度を添える型

  1. [項目] more than doubled over the period. ([項目]は期間中に2倍以上になった。)── 倍率で程度を添える枠。
  2. [項目] remained stable at approximately [数値]. ([項目]はおよそ[数値]で安定していた。)── 横ばいを述べる枠。
  3. In contrast, [項目2] saw a slight decline. (対照的に、[項目2]はわずかに減少した。)── 対比を作る枠。

ピーク・底を述べる型

  1. [項目] reached its highest point in [年], at [数値]. ([項目]は[年]に[数値]で最高点に達した。)── ピークを述べる枠。
  2. [項目] hit its lowest point of [数値] in [年]. ([項目]は[年]に[数値]の最低点をつけた。)── 底を述べる枠。

主観・推測を持ち込むNG型(Task 1では書かない)

  1. × This graph clearly proves that [施策] was a great success. (このグラフは[施策]が大成功だったことを明確に証明している。)── Task 1は客観描写。成否の評価・主観は書かない。置換例[項目] increased markedly after [年].(事実の記述にとどめる)
  2. × The figures suggest that people will keep buying more in the future. (数値は、人々が将来も買い続けることを示唆している。)── 図にない将来予測・推測は書かない。置換例The upward trend continued until the end of the period.(示された期間内の事実のみ)

② 表・円グラフ|テンプレ8本

  1. The pie chart shows the proportion of [対象] by [区分]. (この円グラフは[区分]別の[対象]の割合を示している。)── 円グラフが示す割合を述べる枠。
  2. The table compares [対象] across [区分] in [年]. (この表は[年]における[区分]間の[対象]を比較している。)── 表が何を比較するか述べる枠。
  3. [区分] accounted for the largest proportion, at [%]. ([区分]が[%]で最大の割合を占めた。)── 最大の割合を述べる枠。
  4. The smallest share belonged to [区分], at just [%]. (最小の割合は[区分]で、わずか[%]だった。)── 最小を述べる枠。
  5. [区分A] made up [%], compared with [%] for [区分B]. ([区分A]は[%]を占め、[区分B]の[%]と対比された。)── 2者を比較する枠。
  6. Nearly half of [対象] chose [選択肢], while the rest [説明]. ([対象]のほぼ半数が[選択肢]を選び、残りは[説明]だった。)── 説明は中身。
  7. Overall, [区分] was the most common category. (全体として、[区分]が最も一般的なカテゴリーだった。)── 全体傾向をまとめる枠。
  8. × Clearly, [区分] is the best option for everyone. (明らかに、[区分]は万人にとって最良の選択肢である。)── 主観評価はTask 1で不要。置換例[区分] accounted for the highest proportion.

③ プロセス図|テンプレ10本

プロセス図は受動態が中心になります。「誰が」ではなく「何がどうされるか」を記述してください。

  1. The diagram illustrates the process by which [対象] is produced. (この図は[対象]が生産される過程を示している。)── 工程全体が何かを述べる枠。
  2. Overall, the process consists of [数] main stages, beginning with [開始] and ending with [終了]. (全体として、この過程は[開始]に始まり[終了]に終わる[数]の主要な段階から成る。)── 段階数と始点終点をまとめる枠(Overview)。
  3. At the first stage, [原料] is [動詞の過去分詞]. (最初の段階で、[原料]が[動詞]される。)── 工程の開始を述べる枠。
  4. Next, [対象] is [動詞の過去分詞]. (次に、[対象]が[動詞]される。)── 順序を進める枠。
  5. After that, [対象] is [動詞の過去分詞]. (その後、[対象]が[動詞]される。)── 次の工程へ進める枠。
  6. Once [工程] is complete, [対象] is [動詞の過去分詞]. ([工程]が完了すると、[対象]が[動詞]される。)── 完了を条件に次へ進む枠。
  7. The [対象] is then [動詞の過去分詞] before being [動詞]. (その後[対象]は[動詞]され、それから[動詞]される。)── 受動態で工程を連結する枠。
  8. In the final stage, [対象] is [動詞の過去分詞]. (最終段階で、[対象]が[動詞]される。)── 終了を述べる枠。
  9. The process then repeats in a continuous cycle. (その後この過程は連続的な循環として繰り返される。)── 循環プロセスの反復を述べる枠。
  10. × This is clearly the most important step in the whole process. (これは明らかに全工程で最も重要な段階である。)── プロセス図に主観的な重要性の評価は不要。置換例:この一文は削除し、工程の事実だけを順に記述する。

④ 地図(変化前後)|テンプレ8本

  1. The two maps show [場所] before and after [変化] between [年] and [年]. (2枚の地図は、[年]から[年]の[変化]前後の[場所]を示している。)── 2枚の地図が示す変化を述べる枠。
  2. Overall, the area became far more residential over the period. (全体として、その地域は期間を通じてはるかに住宅地化した。)── 変化の性質(residential等)は中身。
  3. In [年], [対象] was located to the north of [基準]. ([年]には、[対象]は[基準]の北に位置していた。)── 位置を述べる枠。
  4. By [年], [対象] had been replaced by [新しい対象]. ([年]までに、[対象]は[新しい対象]に置き換わっていた。)── 置き換わりを述べる枠。
  5. A new [施設] was built in the [方角] of the area. (新しい[施設]が地域の[方角]に建設された。)── 新設を述べる枠。
  6. The [施設] was expanded to accommodate [対象]. ([施設]は[対象]を収容するために拡張された。)── 拡張を述べる枠。
  7. The [対象] to the [方角] remained unchanged. ([方角]の[対象]は変わらないままだった。)── 変化なしを述べる枠。
  8. × The area became a much nicer place to live after the changes. (変化後、その地域はずっと住みやすい場所になった。)── 主観評価(nicer)はTask 1で不要。置換例The area became more residential, with houses replacing the former [対象].

表2:図表タイプ × 使える動詞グループの対応表

図表タイプ 中心となる動詞グループ 使わない語
グラフ(折れ線・棒) increase / rise / fall / decline / peak / level off 主観評価・将来予測
表・円グラフ account for / make up / compare / represent best / worst などの評価語
プロセス図 is +過去分詞(受動態)/ begin / end 主観的な重要性の評価
地図 be located / be replaced / be built / be expanded nicer / better などの評価語

タイプに依存しない共通の型を、次の章にまとめます。

どのタイプでも使える汎用テンプレート15本 ― 接続・言い換え・締め

設問タイプに依存しない部分です。ここは◎が最も多くなる領域です。接続語や締めの表現は構造そのものであり、誰が書いても似るためです。

ただし一点、注意があります。接続詞を機械的に増やすと逆効果になります。Firstly, Secondly, Moreover, Furthermore, In addition... と毎文の頭に接続語を並べると、論理でつながっているのではなく、接続語で無理につないでいる印象になります。接続語は「本当に論理関係があるところ」にだけ置いてください。この点は、次章のNG集でも扱います。

追加を示す型

  1. In addition, [追加の点].(加えて、[追加の点]。)── 追加を示す接続(Andで文を始めない)。
  2. Furthermore, [追加の点].(さらに、[追加の点]。)── さらに追加を示す接続。
  3. Moreover, [追加の点].(そのうえ、[追加の点]。)── 追加を示すフォーマルな接続。

対比を示す型

  1. However, [対比する点].(しかし、[対比する点]。)── 逆接(Butで文を始めない)。
  2. On the other hand, [対照的な点].(他方で、[対照的な点]。)── 対照を示す接続。
  3. In contrast, [反対の点].(対照的に、[反対の点]。)── 明確な対比を示す接続。

因果を示す型

  1. Therefore, [結果].(したがって、[結果]。)── 帰結を示す接続(Soで文を始めない)。
  2. As a result, [結果].(結果として、[結果]。)── 結果を示す接続。
  3. Consequently, [結果].(その結果、[結果]。)── 帰結を示す接続。

問題文を言い換える型

  1. It is often argued that [問題文の言い換え]. ([問題文の言い換え]としばしば論じられる。)── 問題文を自分の言葉で言い換える枠。中身は設問由来。
  2. [トピック] has become an increasingly common feature of modern life. ([トピック]は現代生活でますます一般的な特徴になっている。)── トピックは中身。導入の言い換え。

結論を締める型

  1. In conclusion, [結論の要約].(結論として、[結論の要約]。)── 結論を締める枠。
  2. To conclude, [結論].(締めくくると、[結論]。)── 締めの枠。
  3. × Last but not least, [最後の点]. (最後になったが重要なことに、[最後の点]。)── 口語的(監修者×判定)。置換例Finally, [最後の点].(重要性を示したいならImportantly, [最後の点].
  4. × In today's modern society, [トピック] has become a major issue. (今日の現代社会において、[トピック]は大きな問題になっている。)── 語の重複(today'smodernが同義。監修者いわく「頭痛が痛い」状態)。置換例In modern society, ... または Today, ...

型は揃いました。では、これらを並べると実際の答案はどう見えるのか。モデル解答で確認します。

モデル解答全文5本 ― テンプレが文章になると、こうなる

テンプレ一覧だけでは、「この型を並べて本当に答案になるのか」が分かりません。ここでは、骨(テンプレ)と肉(自分の中身)が組み上がった状態を、全文で見せます。

表記ルール太字=◎のテンプレ(そのまま使える構造の部分)斜体=自分の言葉で埋めた中身(△の位置に入れた部分)。この2つが交互に組み合わさって、1本の答案になります。

モデル解答1:Task 2 Opinion型

設問:Some people believe that unpaid community service should be a compulsory part of high school education. To what extent do you agree or disagree?

While there are arguments on both sides, I largely agree that making community service a compulsory part of high school education would benefit both students and society. This essay will explain why I support this view for two main reasons.

The main reason for this view is that community service teaches skills that classrooms rarely develop. An example of this can be seen in volunteering at care homes, where students learn patience and communication by supporting elderly residents. Such experiences build a sense of responsibility that textbooks alone cannot provide.

Another reason is that compulsory service strengthens the connection between young people and their local communities. It is true that some students may resent giving up their free time. However, the long-term value of a more engaged generation outweighs this short-term inconvenience. When volunteering is built into the timetable, even reluctant students are exposed to social problems they would otherwise ignore.

For these reasons, I am convinced that schools should make community service a required part of their programmes. Overall, I believe that the benefits for both students and society clearly justify this policy.

(約250語)

解説:太字の部分は、Opinion型テンプレの◎(1・2・5・6・7・9・12・13番)をそのまま使っています。斜体の部分が、[主張] [理由] に自分の中身を入れた箇所です。9番の譲歩は「置換例」の二文分割の形(It is true that X. However, Y outweighs this.)で書いています。骨は共有されていても、肉が具体的なので「型を並べただけ」には見えません。

モデル解答2:Task 2 Discussion型

設問:Some people think children should start formal schooling at a very early age, while others believe they should begin later. Discuss both views and give your own opinion.

This essay will discuss both sides of this issue before giving my own view.

On the one hand, supporters of an early start argue that young children absorb new information quickly and benefit from an established routine. In their view, the earlier children encounter reading and mathematics, the stronger their academic foundation becomes.

On the other hand, others contend that an early start places children under unnecessary pressure. They argue that the role of unstructured play in emotional development is easily overlooked. Children who play freely until the age of six or seven develop stronger social skills and greater curiosity.

Having considered both views, I am inclined to agree with those who favour a later start. On balance, I believe that children benefit more from beginning formal education once they are emotionally ready, rather than at a fixed early age.

(約230語)

解説:Discussion型で最も多い失敗は「両論を書いて自分の意見を書き忘れる」ことです。この答案は、結論のHaving considered both views, I am inclined to agree with...(9番◎)とOn balance, I believe that...(11番◎)で、自分の立場を明示しています。なお二つ目の立場は、On the other handの直後なので、7番のThose who disagree, however,ではなくThey argue that...で受けています。この配置で前者を使うと「直前の立場に反対する人」と読めてしまうためです(監修者指摘。7番は配置に注意すれば使える△)。

モデル解答3:Task 2 Cause & Solution型

設問:In many large cities, traffic congestion is becoming increasingly serious. What are the causes of this problem, and what solutions can you suggest?

This essay will examine the main causes of urban traffic congestion and suggest possible solutions.

One of the primary causes of this problem is the rising number of privately owned cars. As incomes grow, more families buy their own vehicles, and roads that were designed decades ago can no longer cope with the demand. Another contributing factor is the limited reach of public transport in many suburbs, which leaves commuters with little alternative to driving.

The most effective solution would be for governments to invest heavily in reliable and affordable public transport. If buses and trains are frequent and punctual, many drivers will choose to leave their cars at home. One practical measure is for city authorities to introduce congestion charges in the busiest areas, so that driving into the centre becomes more expensive at peak times.

In conclusion, although traffic congestion has several causes, it can be reduced if governments improve public transport and citizens are willing to change their habits.

(約200語)

解説:解決策が「意識を高めるべき」で終わらないよう、for governments to...(6番◎)とfor [主体] to...(7番◎)で実行主体を明示しています。誰が何をするかが入っているため、抽象論に見えません。

モデル解答4:Task 1 折れ線グラフ

設問:The line graph below shows the number of visitors, in millions, to three types of tourist attraction in one country between 2000 and 2020. Summarise the information by selecting and reporting the main features.

The line graph illustrates the number of visitors, in millions, to museums, theme parks and national parks in one country between 2000 and 2020.

Overall, it is clear that all three attractions grew more popular over the period, with theme parks attracting by far the most visitors by the end.

In 2000, museums received around 5 million visitors, while theme parks and national parks stood at roughly 3 and 2 million respectively. There was a dramatic increase in theme-park visitors, reaching a peak of 9 million in 2020. National-park attendance rose gradually before levelling off at around 6 million in the final years.

In contrast, museum attendance saw only a slight rise, from 5 to around 5.5 million across the whole period. By 2020, museums had become the least visited of the three attractions, despite having been the most popular in 2000.

(約160語)

解説:Task 1は客観描写です。太字の◎テンプレ(グラフ章の1・4・7・8・11番)で骨を作り、斜体に数値と項目名を入れています。「なぜ増えたか」「今後どうなるか」といった推測を一切書いていない点に注目してください。

モデル解答5:Task 1 プロセス図

設問:The diagram below shows how glass bottles are recycled. Summarise the information by selecting and reporting the main features.

The diagram illustrates the process by which glass bottles are recycled and turned into new containers.

Overall, the process consists of seven main stages, beginning with the collection of used bottles and ending with the production of new glass containers.

At the first stage, used bottles are collected from households and bottle banks. Next, the glass is transported to a processing plant, where it is sorted by colour. After that, the sorted glass is washed to remove labels and other impurities. Once cleaning is complete, the glass is crushed into small fragments known as cullet. The cullet is then melted in a furnace at a very high temperature before being moulded into new bottles. In the final stage, the new bottles are filled and delivered to shops for sale. The process then repeats in a continuous cycle.

(約160語)

解説:プロセス図は受動態が中心です。is collected is transported is washed… と、太字の◎テンプレ(プロセス章の1〜9番)で工程を順に連結しています。主語は「何が」であり、「誰が」を書いていません。

モデル解答の斜体の部分 ── つまり△の位置 ── は、自分の言葉に変えなければ意味がありません。次章で、その置換の手順を渡します。

The PAST式 ― 配布テンプレを「自分の言葉」に変える3ステップ

本記事が「テンプレを配って終わりのサイト」と分かれるのが、この章です。テンプレを渡すだけでは、△の位置に何を入れればいいかが分かりません。置換を、3つのステップに分解して渡します。

配布テンプレを自分の言葉に変える3ステップ。役割を言語化→骨を残し肉を替える→説明できない語がないか確認

Step 1|その一文が果たしている「役割」を言語化する

型を丸ごと覚えようとすると、使い所を誤ります。そうではなく、「これは立場を宣言する文」「これは対比を作る文」「これは具体例を導く文」と、機能に分解してください。

役割さえ言語化できれば、別の設問でも同じ型を転用できます。逆に、役割を説明できない型は、まだ自分のものになっていません。使わないでください。

Step 2|骨を残し、中身の語だけ入れ替える

構文(骨)は残してかまいません。入れ替えるのは、名詞・動詞・形容詞(肉)です。

ここで重要なのは、背伸びした難語に置き換えないことです。知らない語への機械的な置換は、かえって不自然さを生みます。

語彙レベルについては、目標スコアで方針が変わります。

  • 目標6.0〜7.5帯なら、手持ちの語彙で正確に言う方が有利です。難語の誤用リスクを避けられ、評価が安定します。
  • 8.0以上を狙う段階では、平易な語だけでは足りません。レベルの高い語彙・表現を的確に使う力が必要になります。

本記事の主対象読者は前者です。まずは正確さを優先してください。ただし、上を目指すなら語彙の精度そのものが問われる、という事実は覚えておいてください。「平易な語が常に有利」というわけではありません。

Step 3|置換後、自分で説明できない語が残っていないか確認する

置換したあと、自分の答案を読み返してください。意味を説明できない語が1つでも残っていれば、それは暗記の証拠です。読み手にも、同じ違和感として伝わります。

この確認作業が、そのまま◎△×の自己判定になります。説明できる語だけで組まれた文は◎に近づき、説明できない語が混じった文は×に近づきます。

補足として、1つ知っておいてほしいことがあります。「読んで分かる表現」と「書いて使える表現」は別物です。テンプレ一覧を読んで納得した状態は、まだ使える状態ではありません。読んで理解できる語彙は、実際に書いて使える語彙を大きく上回るのが普通です。だからこそ、この置換を「読む」のではなく「手を動かして」試す必要があります。記事の最後に、そのための練習を用意しています。

日本人がやりがちな不自然テンプレのNG集

ここは、IELTS 8.0を持つ日本人の監修者が「自分ならこう書く」と挙げた具体例をそのまま反映したセクションです。抽象論ではなく、実際に手が止まる語で説明します。

① 口語と文語の区別がない(監修者指摘の筆頭)

But / So / And で文を始めるのを避けてください。特に butso はその認識がない人が多い、と監修者は指摘しています。

これらは会話では自然ですが、academic writing では砕けすぎです。文頭では、次のように置き換えます。

口語(避ける) 文語(academic writing)
But, … However, …
So, … Therefore, …
And, … In addition, … / Moreover, …

② 語が「雑」か「大げさ」のどちらかに振れる

雑な語の代表が good / badthings です。

  • good / badbeneficial / harmful の方が引き締まります。
  • things → academic writing では非常に雑に感じられます(監修者指摘)。「多くのもの」ではなく、factors(要因)・aspects(側面)・issues(問題)など、具体名詞に置き換えてください。

一方で、逆方向に振れた大げさな決まり文句も避けます。

  • Last but not least → 口語的です。重要性を示すなら Importantly、単に最後の点なら Finally
  • In a nutshell → 口語的です。In short などが academic writing に適切です。

雑にも大げさにもならない、正確な中間の語を選ぶのがコツです。

「盛った語」がテンプレ感の正体

監修者は、完成したモデル解答を読んだうえでこう指摘しています。

全体的にレベルの高い文章の中で、初歩的なミスやフレーズの使い方の誤りがあると目立つ。オーバーな表現はどれもテンプレ感が出る。

つまりテンプレ感は「型を使ったこと」から生まれるのではなく、語を一段盛ったことから生まれます。実際に指摘を受けて直した例が、次の2つです。

盛った語(テンプレ感が出る) 自然な語 なぜ
A further contributing factor Another contributing factor further が大げさに響く
A clear example of this An example of this clear は図表や確かな根拠があるときの語。単に例を挙げる場面では大きすぎる

どちらも文法は正しく、意味も通じます。それでも書き手の実力より一段上に見せようとした語は、読み手に借り物として伝わります。迷ったら、強めるのではなく、正確なほうを選んでください。

なお、盛りとは別に「語が場面に合っているか」という観点もあります。たとえば address(問題に取り組む)と reduce(量を減らす)は、どちらも正しい語ですが、渋滞のように数量を下げる問題では reduce のほうが具体的に響きます。強い・弱いではなく、その問題に対して動詞が指す動作が合っているかで選んでください。

③ 語の重複・冗長(today’s modern society 問題)

today's modern society(今日の現代社会) は、監修者いわく「頭痛が痛い」状態です。today'smodern が同じことを指しており、片方が余分です。

today's societymodern society の、どちらか一方にしてください。同様に、In this modern day and age のような重ねた前置きも冗長です。Today, の一語で十分です。

④ 難語への機械的な置換(バンド帯で分ける)

「テンプレの語をすべて難しい語に置き換えれば点が上がる」という発想は、正確ではありません。前章のStep 2で述べた通りです。

  • ~7.5目標:平易でも正確な語で十分です。誤用リスクを避ける方が得です。
  • 8.0+目標:的確な高語彙が必要になります。

想定読者の多くは6.0〜7.0帯です。この帯では、知っている語を正確に使うことを優先してください。ただし上を目指すなら、語彙の精度も課題になります。

不自然さは、自分では見えにくいものです。実際に判定してみましょう。

記事内トレーニング ― ×のテンプレを◎に直す(約8分)

読んで納得した状態から、使える状態へ移すための練習です。各パートの冒頭に、いま何の力を鍛えているかを示します。

Practice 1|判定する力を鍛える(約3分)

鍛える力:◎△×を自分で見分ける判定力。

次の5本について、ラベルを伏せてあります。◎(そのまま使える)/△(中身を入れ替える)/×(使わない)のどれかを、直感で判定してください。

  1. On the other hand, others contend that [対立する主張].
  2. Since the dawn of civilization, humans have always sought progress.
  3. The line graph illustrates [対象] between [年] and [年].
  4. Last but not least, education plays a vital role.
  5. The main reason for this view is that [理由].

解答と判定理由

  1. ── 対立見解へ移る構造の枠。誰が書いても似る。
  2. △(または×寄り) ── 大げさな前置き。Throughout human history, ... に置き換える。
  3. ── 図が何を示すかを述べる枠。客観描写の骨。
  4. × ── 口語的な決まり文句。Finally, または Importantly, に。
  5. ── 理由を示す構造の枠。[理由] に中身を入れれば使える。

Practice 2|置換する力を鍛える(約3分)

鍛える力:△のテンプレを自分の言葉で埋める置換力。

次の3本の△テンプレについて、置換3ステップ(役割を言語化 → 中身を入れ替え → 説明できない語がないか確認)を実行してください。テーマは「オンライン学習」で統一します。

  1. I completely agree that [主張], because [理由].
  2. One of the main advantages of [トピック] is that [利点].
  3. To address this issue, [主体] should [行動], so that [期待される結果].

模範置換例

  1. I completely agree that online learning benefits working adults, because it allows them to study at their own pace after work. (役割=立場の宣言+理由。中身=working adults / study at their own pace。難語なし。)
  2. One of the main advantages of online learning is that it removes the need to commute to a physical classroom. (役割=利点を挙げる。中身=removes the need to commute。すべて説明できる語。)
  3. To address this issue, universities should offer structured online courses, so that students in remote areas can access quality education. (役割=解決策+主体。中身=universities / structured online courses / remote areas。主体が明確。)

Practice 3|内在化する力を鍛える(約2分)

鍛える力:◎テンプレの音とリズムを、口に定着させる。

モデル解答のキーセンテンス4文を音声で用意しました。Listen & Repeat(リピーティング)で反復してください。聞く → 止める → 正確に言う、の順です。同時に声を重ねるシャドーイングはしません。まず1文を最後まで聞き、音声を止めてから、思い出して言ってください。

対象の4文(それぞれモデル解答から抜き出したキーセンテンスです):

  1. The main reason for this view is that community service teaches skills that classrooms rarely develop.(モデル解答1・Opinion型)
  2. Having considered both views, I am inclined to agree with those who favour a later start.(モデル解答2・Discussion型)
  3. The most effective solution would be for governments to invest heavily in reliable and affordable public transport.(モデル解答3・Cause & Solution型)
  4. There was a dramatic increase in theme-park visitors, reaching a peak of 9 million in 2020.(モデル解答4・折れ線グラフ)

反復用の音声(各文のあとにポーズが入ります)はこちらです。

自分の置換が自然かどうかは、自分では判定しにくいものです。この実感を、次の実践例とまとめにつなげます。

実践例 ― 本番でのテンプレの使い分け

カタログを、本番の運用に落とします。

持ち込むテンプレは「全部」ではなく「各タイプ2〜3本」に絞る

120本を暗記するのは目的ではありません。設問タイプごとに、自分が確実に運用できる型だけを選び、残りは捨ててください。導入・本論・結論で各1〜2本ずつ、確実に書ける型があれば十分です。選抜こそが、このカタログの正しい使い方です。

たくさん覚えた型を全部使おうとすると、かえって中身が薄くなります。少数の型を、正確に、中身を入れて使う方が評価されます。

書き出す前に、テンプレより先に中身を決める

概念化が先、文章化が後です。テンプレから書き始めると、中身のない答案になります。まず「何を言うか」を日本語でもいいので決め、それから型に載せてください。

時間配分も、この順序に従います。Task 1は20分・Task 2は40分が目安で、Task 2はTask 1の2倍の配点比重があります。時間はTask 2に厚く残してください。型を思い出すことに時間を使うのではなく、中身を考えることに時間を使うのが正しい配分です。

型は持てました。しかし、自分の英文が自然かどうかは、自分では見えません。まとめに進みます。

まとめ ― テンプレートは「覚えるもの」ではなく「中身を入れる骨」

この記事で、次の3つが持てました。

  1. テンプレを◎△×で自力判定できる。◎は構造の枠、△は中身が入る位置、×は空の決まり文句。この基準は、本記事に載っていないテンプレにも使えます。
  2. 設問タイプ別に、使う型を選び出せる。Task 2の5タイプ・Task 1の4タイプそれぞれに、導入・本論・結論の型があります。汎用テンプレ1式で全問に当てる必要はありません。
  3. 配布テンプレを自分の語彙に置換する3ステップを持てた。役割を言語化し、骨を残して肉を替え、説明できない語がないか確認する。この3つを回せば、テンプレは暗記ではなく道具になります。

テンプレートは、覚える対象ではありません。中身を入れるための骨です。骨と肉を切り分けられるかが、減点されるテンプレ使用と、評価されるテンプレ使用を分けます。

採点基準から逆算した書き方をさらに深めたい方は、IELTS Writing Task 2の採点基準からの書き方を参照してください。目標スコアの設計については、IELTS 6.5に必要な実力と最短ルートが参考になります。

あなたが置き換えた英文が、自然かどうかを見てもらう

テンプレの配布と判定基準は、この記事で完結します。ただし、ここには構造的な難所が2つ残ります。

1つ目は、自分が置換した英文が自然かどうかは、書いた本人には見えにくいことです。産出技能は、読んで理解できる能力を土台にしていますが、書いて使える能力はそれと別に育ちます。自分の答案の△が自然に埋まっているかは、外から見てもらうのが最も確実です。

2つ目は、フィードバックがないまま書き続けると、不自然な形のまま定着することです。誤った型を繰り返し使えば、それが「自分の書き方」として固まってしまいます。

この2つは、独学の構造的な限界です。The PAST の無料カウンセリングでは、あなたの答案を診断し、どの型が◎で、どの△が置換できていないかを言語化します。テンプレを渡して終わりにせず、あなたの答案が評価される形になっているかを一緒に確認します。

この記事の監修について

本記事の英文テンプレートおよびモデル解答について、「この英文は自然か」「暗記してきた文に見えないか」の判定は、IELTS 8.0を保有する日本人の監修者に確認いただいています。◎△×の3段階ラベルは、この監修者の言語感覚を基準にして付けています。

監修の責任範囲は、英語表現の自然さに関する言語判定に限られます。試験仕様・スコアの数値・記事構成・SEOは、株式会社The Pastが責任を負います。

監修者:向野 椋耶(こうの りょうや)/株式会社The Past 英語コーチ
英検1級・IELTS 8.0・TOEIC 985・CEFR C1。海外在住歴10年。類いまれな英語力を活かし、株式会社The Past の英語コーチとして、第一線で活躍するビジネスパーソンの自己実現をサポートしている。The Past の記事では、掲載する英文が実際に自然か、暗記した文に見えないかを判定する監修を担当している。

本記事では、掲載しているテンプレート120本とモデル解答の全英文について、「この英文は自然か」「暗記してきた文に見えないか」を1本ずつ判定いただきました。◎△×の3段階ラベルは、この判定を基準に付けています。骨子・モデル解答・テンプレ一覧・完成本文の4段階に分けて確認いただいています。

テンプレを「使える型」に変えたい方へ

テンプレートを覚えても点が伸びないのは、型を当てはめる作業と、設問に答える作業が別物だからです。減点は型の不足ではなく、設問要求とのズレで起きます。

The Past の無料eBook『シャドーイングを今すぐ捨てよ』(LINE登録)では、遠回りしないための学習法を構造で解説します。

無料eBook『シャドーイングを今すぐ捨てよ』を受け取る