VERSANTの日本人スコア平均38点、企業が求めるスコアは何点?

VERSANTスピーキングテストの、日本人の平均スコアは38点です。しかし、このスコアで何ができるのか知っている人は少ないかもしれません。

本記事では、ビジネスで英語を使えるレベルは何点か?や、導入企業が目安としているスコアなど、それらの疑問にお答えします。

日本人の平均スコア38点で何ができるか?

VERSANTスコアを、外国語の運用能力をはかる指標、「CEFR」に換算すると「A2」です。

このスコアを端的にいうなら「海外でごくかんたんな日常生活なら送ることができるレベル」であり、細かく見ると以下となります。

ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。

(出典) ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構

つまり、できることと言えば、「かんたんなやり取りで、電話でホテルの予約をとること」程度であり、残念ながら、英語で商談を進めるなどの高度なアクションはできません。

代表的なスコア分布例

総合点が38点なら、その内訳はどうでしょう?

日経新聞社が発表した「2018年度VERSANTレポート」に答えがありました。

TOEIC 600点台のVERSANTスコア
(出典) 2018年度VERSANTレポート

TOEIC学習である程度のインプット量があるため「語彙」「文章構文」が高く、スピーキング練習をしていないため「流暢さ」「発音」が低いというのが一般的なようです。

海外赴任は47点(CEFER:B1)、ビジネスで英語を使うには53点(CEFER:B1+)を目指す!?

VERSANT47点〜52点(B1)は、「基本的なコミュニケーションスキル」があるとされ、仕事やプライベート、普段の生活で頻繁にふれるものについては、かんたんな英文で伝えることができるとされます。

また、VERSANTを主催している日本経済新聞社(以下、日経新聞社)では、ビジネスで英語を使える総合スコアを53点(B1+)以上としています。

B1+までいくと、相手の意見を復唱するなどして、話の筋道を維持することができたり、短くかんたんなビジネスレポートを書くこともできるため、英語圏で生活・仕事に困らない程度の英語力があると言えるでしょう。

TOEIC900点台の平均点は54.5点(B1+)

日経新聞社の集計によれば、いわゆる英語上級者とよべるTOEIC900点台の受験者911人のデータによると、平均点は54.5点。しかも、下は33点、上は80点と47点もの開きがあるからです。

また、英語コーチング大手のプログリット社の「ビジネス英語コース」のロールモデルが、27点(入学時)→46点(卒業時)なことからも、47点(B1)というスコアはかなりハードルが高いように感じます。

progritビジネスコース
(出典) Progrit ビジネス英語コース

そして、同社に掲載されているVERSANTにまつわるインタビュー記事12件(2021年7月現在)をみても、スコア帯は下記の通りです。

<VERSANT スコアの中央値>
開始時スコア:37点
終了時スコア:45点

「発音」「流暢さ」の練習をつんでこなかった私たち日本人には、かなりスコアを上げにくいテストだということが分かります。

VERSANT導入企業が目安としているスコア

実際に導入している企業では、何点を指標としているのか見てみましょう。

企業目的詳細点数目標
エイブリック株式会社現状把握TOEICスコアが900点台でも海外に赴任させて仕事をしてみると英語をうまく話せない人がたくさんいた40点(A2)
パーソルホールディングス株式会社効果測定研修制度の導入にあたって投資に見合う成果が出せているのかを検証するテストが必要だったSpeaking 47点(B1) Writing 54点(B2)

目的に応じて、目標スコアに違いはありますが、いずれも40点台であり、日経新聞社がビジネス英語の運用に必要だと考えるレベル53点(B1+)からだいぶ下がる結果となりました。

独学でVERSANTスコアをあげたい場合は、以下をひとつの指標にしてみてはいかがでしょうか。

VERSANTの目標スコア設定
開始時:38点(日本人平均) 中期(3ヶ月):41点(A2) 長期(10~12ヶ月):47点(A2+)