原文:Versant Tests - How can you judge someone’s real speaking ability?
This is a pen.
私たちが1番最初に習い、実生活では1度も使う場面のこない英文です。
この例文のように、学習者の認知負担をへらしたり、言語の機能に注目させる、あるいは理解度の確認のため、実生活では使うことのない、教育のために作られた英文がたくさんあります。
では、VERSANTスピーキングテストはどうでしょう?
VERSANTで使用される例文とスコアリング方法は、自然な会話力をはかれるのでしょうか?
それとも、人工的なスピーキングになってしまうのでしょうか?
この記事では、Pearsonの公式動画からVERSANTの文章がどのように作られ、どのように計測されているのかを紐解きます。
この動画を3行で要約
- VERSANTは、自然な会話力をはかることが出来る
- 問題は実際に話されている言語サンプルを元に作成されたから
- ネイティブがより自然に感じる回答をスコアモデル(正解)としているから
Question
VERSANTの模範解答って、人工的なフレーズじゃないですか?
本当のスピーキング能力をどのように判断できますか?
Answer
まず、テストに使用されているのは、本物のスピーチサンプルであり、実際に話されているナチュラルな会話が題材となっています。
そして、使用されている会話が自然なものであることを、2つの理由で説明します。
まずは、1つ目の理由。
それは、問題作成者が自分の脳内からテストの質問を作成しないことです。
頭で考えた例文は本物と言えないので、実際の話されているスピーチを聞くようにしています。
彼らは、問題作成時にテレビで料理番組をみたり、ラジオをつけ、国営ラジオを聞いたり、もしくは、コーヒーショップに出向いて、人々が話す普通の会話を聞きます。
このようにして、毎日使われている言語サンプルを集め、それらをもとに問題を開発するのです。
したがって、VERSANTに使用されているスピーチは非常に自然であることを保証します。
音声の録音時にも秘密があります。
レコーディングスタジオでは、声優やナレーターではなく、一般人の起用し、自然に音読するよう推奨しています。
大げさに読んでもらうのではなく、あくまでも、自然に発話してもらうのです。
音声収録時に1つか2つ、単語の言い換えを依頼することもありますが、あくまでもネイティブが自然に感じるのであれば、文言の修正をしません。
このように、VERSANTでは自然に、日常で話されている言語をもとにテストを制作しています。
そして、2つ目はスコアリングです。
スコアリングモデルは、ネイティブスピーカーの音声データを学習しているため、録音時に収録した音声データを正しい応答だと認識します。
これにより、ネイティブがより自然に感じる回答こそが、私たちの考える正解となり、受験者がそのように回答しても問題有りません。
これが、VERSANTは本物のスピーキング力を測るテストと呼べる2つの理由です。